断片的な記憶 ページ1
赤羽さんが突然泣いたあの日。
少しだけど思い出したことを伝えたら急に笑顔になった彼に今、手を引かれている。
｢ ここが、Ｅ組だよ。 ｣
彼の背中を追って校舎へと立ち入る。
｢ よろしくお願いします…！ ｣
皆優しそうな人でほっとした反面、隣にいないサボり魔の彼を思い出した。
｢ …どこ行ったのかな ｣
駆け足で校庭を走る。
だけど、見慣れた赤髪はどこにも居ない。
｢ …えっ？ ｣
視界いっぱいに映る曇り空。
崖と思われる場所がぐんぐん離れていく。
｢ ばか！A！ ｣
手を伸ばし近付いてくる赤髪。
ボクの手を掴むと体勢を変え、近くの岩を蹴飛ばす。
その反動から木に突っ込む。
｢ けほっ…げほっごほっ ｣
赤羽が咳き込む。
｢ 大丈夫？ ＿＿＿＿＿＿＿＿赤羽？ ｣
｢ え？ ｣
赤羽がこちらを振り向くと同時に頬に冷たいものが当たる。
｢ ＿＿＿＿＿＿＿＿っ雨だ ｣
赤羽はガーディアンを脱ぐとボクへ掛け、抱き締める。
｢ …思い出した？ ｣
｢ うん。 ｣
｢ ＿＿＿＿＿＿＿＿よかった ｣
微笑む赤羽に胸が高鳴る。
あぁ…これって。
｢ …“月が綺麗に見えるといいな”。 ｣
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瀬名ユズキ - 泣きそうになった 本気で我慢したけど (2017年11月4日 14時) (
レス) id: 5749e25b48 (このIDを非表示/違反報告)
紫鏡(プロフ) - コスモスさん» コメントありがとうございました！気が向いたら番外編とか作っても楽しそうですね。 (2015年8月10日 17時) (レス) id: 97965b5995 (このIDを非表示/違反報告)
コスモス - 感動してめっちゃ泣いた。その後のe組も気になるしメカクシ団も気になる！更新疲れ様でした (2015年8月8日 8時) (レス) id: c31bfa6e7d (このIDを非表示/違反報告)
紫鏡(プロフ) - ★レモン煮オレ★さん» ありがとうございます！ (2015年7月8日 11時) (レス) id: 97965b5995 (このIDを非表示/違反報告)
紫鏡(プロフ) - ゆりさん» 泣いたんですか！？ありがとうございます！ (2015年7月8日 11時) (レス) id: 97965b5995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2015年5月19日 19時
