【story35】 ページ35
貴方「…ふっ、ぁ…うっ…」
菅原さんが、助けてくれた。
私の手を引いて…
一生懸命走ってくれた。
そのつないでいた手に、私は安心感を感じていた。
菅原「…大丈夫？ちょっと早かったかな」
私の顔を覗いて、心配してくれる菅原さん。
その表情は……すごく、すごく優しかった。
貴方「…ぁ、りがと…うっ、ございま、す!!」
菅原「無理に話さなくていいべ？1回落ち着きな」
貴方「…は、ぃ」
・
・
・
・
数分後、私は落ち着いた。
よく見ればここは…
初めて菅原さんに相談に乗ってもらった場所だった。
菅原「…けがはない？」
貴方「…はい」
菅原「…なにも、されてないよね？」
貴方「…菅原さんが、助けてくれたから……大丈夫です」
…手、震えちゃう。
菅原「…怖かったね」
貴方「…は、ぃ」
菅原「もっと早く行ってればよかったね…ごめん」
なんで菅原さんが謝るんだろう…？
助けてくれたのに。
それに、殴ったことがばれたら…
部活停止に、なってしまうかもしれないのに。
…なんでそんなに、優しいんですか？
貴方「…菅原さん……こ、わかった…です」
気づけば、私は泣いていた。
…泣き止んだはずなのに。
菅原「…」
『ｷﾞｭｯ』
貴方「ッ!?」
目の前が…暗くなった。
あ…温い。
…抱きしめられてるんだ
菅原「ぁ…わ!ご、ごめん!!」
急に抱きしめられて、急に離されてしまった。
…暖かったのに。
もっと…って、思った。
…なんだこれ、変なの。
菅原さんが、なんか焦ってぶつぶつ言ってるのに気が付いた。
…それがすごくおもしろくて
貴方「…大丈夫です((ﾆｺｯ」
…私は、笑っていた。
菅原「…!?わ、わら…!?え…!?」
…なんで、私
笑ったの…？
菅原さんも、びっくりしている。
・
・
私は、気づかなかった。
…最初、助けてほしかったのは
飛雄君だったけど、
今、一緒にいて安心できているのは菅原さんで…
今…頭の中で考えているのは……
飛雄君じゃない
・
・
・
・
・
・
・
菅原「びっくりしたべ(笑)」
目の前にいる、菅原さんだ。
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ハリネズミ(プロフ) - 楽しく読まさせていただきました！ところで菅原さんの下の名前って孝支だった気がするのですが…… (2016年11月27日 21時) (携帯から) (
レス) id: eef7a48466 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌(プロフ) - とても良い話で一気読みしました(^_^) (2015年3月18日 17時) (レス) id: cd15891b4c (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!!大好き - 影山！これから幸せになって!!!!!!菅原さんおめでとう(#^.^#) (2014年12月23日 18時) (レス) id: 7c442b0b91 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - めっちゃキュンキュンしました(//∀//)♪すごいよかったです！！だがしかし影山が最後まで救われてない…… (2014年10月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 699c7f4a85 (このIDを非表示/違反報告)
団子 - 読んでて凄いなって思いました！夢主ちゃんがバレー部の前で笑ったときにやけちゃいました（（ (2014年8月5日 22時) (レス) id: 621069853c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒子翔陽 | 作成日時：2014年7月4日 18時
