青葉城西高校に裏切られたあの子はあの人の彼女でした【HQ】【黒○】 (ページ40)

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episode38「現れぬ悪女」ページ40

『まずは部員を集めなければいけませんね。姫路さんが勝つところを見ていただきたいので』

私は妖しく笑う

播磨「もうすぐ練習が始まる。ところで、その賭けはどうするんだ？」

播磨先輩も負けじと睨んでくる

『それは、姫路さんと斉藤さんにマネ業をしていただくんです。日頃している動作ならいつもしていない側は此処でバレルと思うので、私が勝ったら姫路さんをバスケ部に戻し、謝罪をしてほしいです。そして斉藤さんを退部させてください』

播磨「あぁ、仕事をしない奴はいらないからな、俺が勝ったら？」

『そうですねぇ、私達が謝罪して今後一切バスケ部には関わらない、というのはどうですか？』

播磨「わかった。部員を集める」

そしてゾロゾロと部員たちが入ってきた

その中には向日先輩もいた

部員は全員集まったのだが、肝心な斉藤さんがまだ来ていない

部活開始時間が20分もすぎているというのに、全くくる気配がない

『20分も遅れているというのに誰にもこのことを伝えていない、ということは彼女はやっぱり仕事してないんじゃないですか？』

播磨「そんなのたまたまかもしれないだろっ勝手に決めるとかお前ら本当は勝つ気がないんじゃないのか？」

『いえ、こちらとしてもあまり時間がないので、山本、彼女をすぐここに連れてきて』

【はい、お嬢様】

2分後に山本が斉藤さんを引っ張ってきた

斉藤「ちょ、ちょっと！何すんのよこの女！離しなさいよ！あ！播磨先輩！助けてくださいぃ！」

播磨「おい！明日香に乱暴な事すんなよ！」

『あら、怖いですね。そんなに斉藤さんに惚れこんでいるんですか？』

【お嬢様、彼女はご友人とずっと話しておられたので無理やりですが、つれてきました】

斉藤「ち、違うわ！私は委員会の話をしてて…」

【本当にそうですか？私の耳には「播磨先輩は騙されやすくて楽だった。このまま三年まで続けて姫路鈴鹿を退部させる」と聞こえたのですがそれはどんな委員会なんですか？】

斉藤「そ、そんなの嘘よ！それとこの女誰！？部外者は学校に入ってこられないはずよ！」

『部外者ではありません。彼女は私のボディーガードです』

『ところで斉藤さん、貴方はマネ業ができますか？』

斉藤「当たり前でしょ？姫路さんが仕事してくれないからできるわ」

そんな容易く嘘を吐いているとそのうち化けの皮がはがれますよ？