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影山side ページ24





朝起きて、ランニング。飯を食って、支度して、学校に行く。

練習して、教室で授業を受けて、昼飯食って、中庭でバレーをする。

また授業を受けて、放課後は練習して、バレー日誌をつける。

家についたらまず飯を食って、またボールに触る。月バリを読んだり、試合の動画を観たりする。
風呂の後はストレッチと手のメンテをして、寝る。

とにかくバレーをしていたかった。強くなればもっと強い奴が出てきて、もっとたくさんバレーができる。

だから、もっと強くなりたかった。







菅「影山〜なんだよあのカワイイ女の子」

伊達工戦のあと、菅原さんがニヤニヤしながら詰め寄ってきた。

なんのことだ?

「誰のことっすか」

菅「とぼけんなよ〜俺観たぞ〜昼に話してたべや」

「ああ、唐木ですか」

それを聞いて、田中さんと西谷さんが飛んでくる。

田「ぬわぁにぃ?!女子の応援だとぉ?!」

西「影山クソ!羨ましい!」

あっという間に周りが騒がしくなった。

「俺の応援っていうか、及川さんとか強い人の試合を観にきたんだと思います。経験者だし」

月「そんなの建前に決まってるデショ」

そうか?

田「そーだそーだ!わざわざこんなとこまで来てくれたんだぞ」

菅「まあまあ。向こうのことはわかんねーべや。影山はどう思ってるんだよ。友達なんだろ?」

「友達…なんでしょうか」

日「え!影山オマエ友達ができたのか?!」

「黙れ日向ボケ」

日「なんか俺にだけシンラツ!」

月「日向、辛辣なんて言葉知ってたんだ…」

澤「烏野の子?」

「あ、ハイ。同じクラスです」

日「あー!唐木サンのことか!この前影山が勉強教わってました!」

日「で、どうなんだよ影山」

「どうって…」

確かに、教室で一番話すのは唐木かもしれない。
というか、唐木としか話してないような気もする。

菅「この関心の無さである」

澤「どんな子なんだ?」

「どんな?」

菅「見た目とか!性格とか!」

「見た目…手が綺麗っす」

唐木の手は綺麗だ。傷もささくれもないし、爪もきちんと切ってある。乾燥もしていない。

菅「手ェーー!もっと他にあんだろが!」

「他に、、笑うとかですかね」

唐木は、時々目が離せなくなるくらいよく笑うから、教室にいると、目立つ…ような気がする。

菅「ハァーーーー」

月「王サマが庶民を見るような感想ダネ」

「ああ?!」

澤「とにかく!烏野の応援してもらったんだし、お礼くらい言っときなさいよ」

「あ、ウッス」



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作者名:たぬき | 作成日時:2019年8月23日 17時

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