影山side ページ24
*
朝起きて、ランニング。飯を食って、支度して、学校に行く。
練習して、教室で授業を受けて、昼飯食って、中庭でバレーをする。
また授業を受けて、放課後は練習して、バレー日誌をつける。
家についたらまず飯を食って、またボールに触る。月バリを読んだり、試合の動画を観たりする。
風呂の後はストレッチと手のメンテをして、寝る。
とにかくバレーをしていたかった。強くなればもっと強い奴が出てきて、もっとたくさんバレーができる。
だから、もっと強くなりたかった。
*
菅「影山〜なんだよあのカワイイ女の子」
伊達工戦のあと、菅原さんがニヤニヤしながら詰め寄ってきた。
なんのことだ?
「誰のことっすか」
菅「とぼけんなよ〜俺観たぞ〜昼に話してたべや」
「ああ、唐木ですか」
それを聞いて、田中さんと西谷さんが飛んでくる。
田「ぬわぁにぃ?!女子の応援だとぉ?!」
西「影山クソ!羨ましい!」
あっという間に周りが騒がしくなった。
「俺の応援っていうか、及川さんとか強い人の試合を観にきたんだと思います。経験者だし」
月「そんなの建前に決まってるデショ」
そうか?
田「そーだそーだ!わざわざこんなとこまで来てくれたんだぞ」
菅「まあまあ。向こうのことはわかんねーべや。影山はどう思ってるんだよ。友達なんだろ?」
「友達…なんでしょうか」
日「え!影山オマエ友達ができたのか?!」
「黙れ日向ボケ」
日「なんか俺にだけシンラツ!」
月「日向、辛辣なんて言葉知ってたんだ…」
澤「烏野の子?」
「あ、ハイ。同じクラスです」
日「あー!唐木サンのことか!この前影山が勉強教わってました!」
日「で、どうなんだよ影山」
「どうって…」
確かに、教室で一番話すのは唐木かもしれない。
というか、唐木としか話してないような気もする。
菅「この関心の無さである」
澤「どんな子なんだ?」
「どんな?」
菅「見た目とか!性格とか!」
「見た目…手が綺麗っす」
唐木の手は綺麗だ。傷もささくれもないし、爪もきちんと切ってある。乾燥もしていない。
菅「手ェーー!もっと他にあんだろが!」
「他に、、笑うとかですかね」
唐木は、時々目が離せなくなるくらいよく笑うから、教室にいると、目立つ…ような気がする。
菅「ハァーーーー」
月「王サマが庶民を見るような感想ダネ」
「ああ?!」
澤「とにかく!烏野の応援してもらったんだし、お礼くらい言っときなさいよ」
「あ、ウッス」
*
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←・
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たぬき | 作成日時:2019年8月23日 17時