samsara6 ページ8
あれから少し走って、私たちは3−2と書かれた教室に入った。
扉を勢いよく閉めて徹は床に力なく座り込んで息を整える。
私は未だに何が起こったのかわからず放心状態だった。
ふと脳裏にさっきの女の顔が浮かぶ。
…もし徹が助けてくれなかったらどうなっていたのだろうか。
そう思うと急に怖くなって乱れた呼吸がさらに乱れる。
その様子に気づいたのか徹は立ち上がって私の近くに来る。
「大丈夫、落ち着いて」
「…っ」
とても落ち着けるような状況じゃなかった。
「大丈夫、俺が居るから」
そう言いながらそっと私を抱きしめる。
そして優しく背中をポンポンと叩く。
不思議だった。
とても落ち着ける状況じゃないのに、こうされると不思議と落ち着きを取り戻す。
「…落ち着いた？」
「う、ん……。…助けてくれてありがと」
「どういたしまして」
徹にお礼を言った直後、不機嫌そうな声が聞こえた。
「おい、俺を忘れてるだろ」
「岩ちゃん…！」
窓側にある机に座った岩ちゃんが私たちを見ていた。
月明かりで照らされ、少しだけ表情がわかる。
「無事でよかった」
「岩ちゃんこそ…」
岩ちゃんはフッと笑って私の頭を撫でた。
そして、徹に話しかける。
「…で、これからどうするんだ？」
「うーん…とりあえず一回状況を整理しよう。じゃないとどうかなっちゃいそう…」
「お前はすでに手遅れだと思うけどな」
「え、ひどっ！！」
「あ、それ同感」
「Aちゃんまで…！？」
場違いかもしれないけど、またこうやって笑えたからいいと思う。
さっきの恐怖など今に忘れてしまいそうだ。
私たちはとりあえず、合流するまでの出来事を話した。
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ちごさん - 怖っ……。ほらー苦手だけどどうしても見ちゃうんですよね……。 (2022年6月18日 16時) (
レス) @page19 id: d565dd2c8b (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 塾の終りに見てたんだけど、まぢで僕泣くよ！？((怖すぎ (2022年3月21日 19時) (レス) @page24 id: 71235383bf (このIDを非表示/違反報告)
つきき - ｺﾞﾒﾝ…夜に見るもんじゃなかった…やっぱ俺ホラー耐性ないわ…怖い…´・ω・` (2022年1月20日 23時) (レス) @page17 id: 0a88de8dcb (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬ - ちょっとアニメのハイキューみたらみんな生きてて安心した (2021年11月24日 18時) (レス) @page37 id: 91d1fadc82 (このIDを非表示/違反報告)
疑心暗鬼 - いとしの金田一があああああああぁぁぁぁ作者何してくれとんじやああああああぁぁぁぁぁぁ (2017年8月27日 22時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりん | 作成日時：2014年8月8日 21時
