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samsara14 ページ16

「………山本…?」

研磨が今にも消えそうな声で呟いた。

研磨が山本と呟いても向こうから返事はない。

ただ、電話がつながっていることは確かだ。

「おい、どうなって…」

クロが問いかけた瞬間…

『来るなぁ!!こっちに来るなああああ!!!』

『猛虎さん!!!もう無理です!!!』

『もう逃げても………』

山本の叫びと共に芝山と犬岡の声も聞こえてくる。

「おいっ!!山本!!落ち着いて返事しろ!!」

クロが研磨の携帯を取り上げて叫ぶ。

しかし、返事はない。

『やめっ………………』

ザザ――――――――――ッ

雑音が聞こえる。

そして、ブチッと音をたてて切れた。

「…」

静寂がおとずれる。

電話をかけていた人は今のようになるのが怖いのか、電話をかけるのをやめてしまった。

誰一人、繋がらなかったっぽいけど。

「……もしかして山本たちは……」

「やめろ研磨」

拳を強く握りしめてクロが言った。

…彼らの場所がわからない以上探す方法がない。

…ただ無事を祈るしか…。

一体どうなっているんだ…。

他にも迷っている人が居るのか。

そして、襲ってくるあの女たちの存在は?

―――そこでふとさっきの事を思い出す。

「…どうすればいいんだよっ」

夜久くんが諦めたように言う。

「…もう助からない気しかしないな」

スガも諦め気味に言う。

「…どうせ助からないなら、いろいろ試してみればいいんじゃないすか?」

そこで飛雄ちゃんが前向きな発言をする。

「おう!そうだな!!」

「武器もあるんだし、行こうぜ!!」

こういう時に田中と西谷の性格に感謝する。

そうだな、と次々に立ち上がる。

それぞれナイフを持つ。

「あれ、ノヤっさん水なんて持ってたのか?」

「目が覚めた時に拾った」

「拾ったって…」

国見ちゃんが呆れたように言う。

西谷がキャップを開けて水を飲む

「ブッ!!なんだこれ!しょっぱいぞ!?」

「塩水…?」

そこで私は全てを理解してしまった。

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設定タグ:ハイキュー!! , ホラー   
作品ジャンル:アニメ
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ちごさん - 怖っ……。ほらー苦手だけどどうしても見ちゃうんですよね……。 (2022年6月18日 16時) (レス) @page19 id: d565dd2c8b (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 塾の終りに見てたんだけど、まぢで僕泣くよ!?((怖すぎ (2022年3月21日 19時) (レス) @page24 id: 71235383bf (このIDを非表示/違反報告)
つきき - ゴメン…夜に見るもんじゃなかった…やっぱ俺ホラー耐性ないわ…怖い…´・ω・` (2022年1月20日 23時) (レス) @page17 id: 0a88de8dcb (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬ - ちょっとアニメのハイキューみたらみんな生きてて安心した (2021年11月24日 18時) (レス) @page37 id: 91d1fadc82 (このIDを非表示/違反報告)
疑心暗鬼 - いとしの金田一があああああああぁぁぁぁ作者何してくれとんじやああああああぁぁぁぁぁぁ (2017年8月27日 22時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりん | 作成日時:2014年8月8日 21時

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