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「す、すな、あかんどいて、あっちょ…!」
少し体勢をずらし、Aの布団を剥ぐ。
これで俺とAの間には何も無い。
スマホを枕元に置き、暗闇に少しだけ目が慣れてきたので一度じっと見つめてから触れるだけのキスをする。
角名「したい事ってこういうのも入る?」
つーー、と人差し指でAのお腹をなぞる。
その瞬間身体をビクッとさせたが何も言わない。
キスが俺としたのが初めてという事はもちろんそういう行為も初めてなんだろう。
さすがにまずかったかなと思い顔を覗き込むといまにもパンクしそうに両手で顔を隠しているA。
角名「ごめんごめん、大丈夫?」
「び、びっくりしたって……」
そのままAの横に寝転ぶと背を向けるので逃がすまいと後ろから抱きしめる。
今のAは隙だらけ。
このまま食べてしまいたい気持ちを抑える。
角名「Aが可愛くてつい意地悪したくなった」
「そんなつもりで言ったんとちゃうし…」
角名「怒った?」
「怒ってへんよ、怒ってへんけど…そりゃすなと、そういう事だって、……いつか、は、…うん」
角名「勝手にまとめた(笑)」
くっついているせいか嫌でも相手の鼓動が伝わってくる。
あのAが俺にドキドキしてくれているだけで嬉しいだなんて
まだまだだな、なんて。
角名「やっぱり一緒に寝よ」
「…なんもせえへん?」
角名「してほしいならするけど?」
「あほ」
後ろから抱きしめているからAの表情は分からないが、俺の手をぎゅっと握ってくれることから自分でもきもいくらいに自惚れそう。
そっからの記憶はなくて、寝落ちしていたみたいだ。
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朝、枕元に置いておいた携帯の振動でアラームが鳴るより先に目が覚める。
携帯が示す時間は5:26。
振動の原因はLIMEの通知によるものだった。
それを確認するよりも眠気が勝ったのでもうひと眠りしようと思ったが自分の右腕を枕にしてすやすや眠るAが目に入る。
規則的な寝息を立てていてまだ夢の中のよう。
そうか、昨日泊まってくってなったんだ。
まだ起きていない頭で昨日のことを思い出した。
角名「ふっ…お泊り記念に、ね」
起きないように無音で目の前の愛くるしい寝顔をフォルダにお気に入り保存する。
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奈菜(プロフ) - やば…すなりん愛してる♡これからも頑張ってください。最推し最高 (2022年9月20日 2時) (レス) id: ef0f4ff3a2 (このIDを非表示/違反報告)
りーしゃん。(プロフ) - うらミさん» ありがとうございます!!!めちゃくちゃ嬉しいお言葉です(;_;)頑張ります! (2022年7月18日 21時) (レス) id: dd5a315715 (このIDを非表示/違反報告)
うらミ - ヤバいです…!!この作品めちゃくちゃ推せます…!!すごい好きです!更新がんばってください! (2022年7月18日 20時) (レス) @page18 id: ca3ffcc902 (このIDを非表示/違反報告)
Honomi1204(プロフ) - 確かに、すなくん推せる。 (2020年9月22日 22時) (レス) id: 22d7bacd23 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 角名りんでも操れない北さん妹すごいですね。めっちゃ面白いです!!更新頑張ってくださいね!! (2020年8月29日 15時) (レス) id: 1d4c37068c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーしゃん。 | 作成日時:2020年8月21日 5時