【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ6)

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秘密の朝 ( 2 / 5 ) ページ6

「……眠」

昨日と早く寝たとは言え、いつもより一時間以上早い起床時間に大きな欠伸を零す。そしてベッドから出ながらスマホの通知を見れば、10分以上前に田中から＂起きたか？＂とメッセージが。( なんで普通に起きれてんだよ )

深呼吸すると顔を洗い、歯を磨くとジャージへと着替える。そしてもう一度、大きく欠伸をすれば鞄やらを持って外へと出た。

「お～～やっぱ起きてた！メッセージ既読付いてたのに、返信来ねえから二度寝したかと」

「………あー、自分の中で返した気になってた」

「＂Aあるある＂じゃねーか」

昨日分かれた道に人影が見えて、顔を上げればジャージ姿の田中の姿。返してねえっけと思いつつ、スマホを確認すれば彼のメッセージで終わっていて。( 確かに偶にやるけど… ) ( 俺あるあるって何だよ )

「もう、アイツら来てんだろーなァ」

「ぶっちゃけ、時間知ったとしても体育館開いてなかったらどうするつもりなんだろうな」

「あー其処まで考えてねーんじゃねえの？」

欠伸をしながら歩く田中に釣られて、本日三度目の欠伸を零す。俺の当然とも言える疑問にサラッと答える田中に、( 彼奴らが ) 単細胞過ぎて心配になるなと短く返した。

「やっぱ、キッツイな～～5時は」

「！？田中さん！？ …と、」

学校へと到着すれば、そのまま第二体育館へ。そして其処には本当に二人組の姿。俺達の存在に驚き振り返った日向の目には分かり易い程、誰だろう？と浮かんでいた。

「ま、肌寒いし…自己紹介は何かに入ってからしようぜ。お前ら── 7時前には切り上げろよ」

ニヤッと少し悪い笑みを浮かべた田中にビクリとする日向。が…直ぐに田中の持つ鍵を見ると影山共々、テンションを上げた。

「……自分で寒いつったんじゃねェか、さっさと開けろ」

先輩と呼べ！と傍から見れば馬鹿らしく思えるやり取りを続ける田中の手から鍵を取れば、早々に体育館の扉を開けた。( …普通に体育館も寒いな )

――「なんかさー、あいつらにキツイんじゃねー？大地」

――「確かにいつもより厳しいッスね、大地さん」

――「何か特別な理由でもあんの？」

――「お前らも去年の試合見たろ。影山は中学生としては、ずば抜けた実力を持っていた筈なのに、いまいち結果は残せていない。そんであの個人主義じゃ中学のリピートだ。チームの足を引っ張りかねない。……でも、中学と違うのは今、影山と同じチームに ── 日向がいる」

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