【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ30)

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チーム ( 2 / 3 ) ページ30

「青葉城西かあ」

「知り合い居んの？」

練習を終えた後、体育館を出ると方向が皆で坂ノ下の方へと向かう。と言っても俺はスガ先輩と先に降りているのだけど。

「知り合いって言うか、青城って大体のメンバーが北川第一出身じゃないですか」

「うん、そうだね」

「まだ中学生だった時、2-1で負けたんですよね。サーブ凄く強い人居て。あ、勿論…それ以外も強かったんですけど」

「へえ…！」

「菅原さん！」

「「！」」

( ああ、くそ…ほんと慣れねえな ) 後ろから聞こえた声にびくりと肩を揺らしてしまいながら、振り返る。其処には少し駆け足で追い掛けて来たらしい影山の姿。

「今回は俺、自動的にスタメンですけど…次はちゃんと実力でレギュラー取ります！」

「えっ！？」

「えっ？？」

意外な言葉に驚いたような表情を浮かべたスガ先輩。そんな反応に影山もまた不思議そうな顔をした。

「あ、いや…影山は俺なんか眼中に無いと思ってたから意外で…」

「？？何でですか??」

「体格も実力も断然お前の方が上だろ？」

「〝経験〟の差はそう簡単に埋まるもんじゃないです…」

ギリィと凄む影山に、ギョッとした表情したスガ先輩。( 普通に怖いわ ) そして、それと…と続けられる言葉に首を傾げると同時に見えた他の部員達の姿。

「スガさーん！」
「スガ～～」
「菅原さーん！！」

「ほ…他のメンバーからの…し…し…信頼とか…」

目を彷徨わせ、媚が小さくなる彼に吃驚するスガ先輩。そして多分思い出す事は同じ。北川第一の最後の試合。( 相当応えてたんだな、本人的に… )

「俺、負けません！」

「！………うん、俺も負けない」

ハッキリと宣言した影山に、少し驚いたような表情を浮かべたものの直ぐに不敵に笑ったスガ先輩。( このふたりなら、Wセッターとかも面白そうだけどな )

「スガさ～ん、大地さんが肉まんオゴってくれるって…」

「でもさ、影山。さっき、Aとも話してたけど…青葉城西って北川第一の選手の大部分が進む高校だよな」

「ああ、まあ…そうっスね」

「いや、その～やり辛くないかなと思ってさ」

「？…同じチームだったら考えるかもしれないけど…戦うなら、ただ全力でやるだけです」

「……そうか、そうだな」

「でも良いんすか、スガさん！俺は…俺は納得いかないっつうか！」

「……そりゃあ、悔しいけど……でも、影山が中学ん時と同じだと思ったら大間違いだって見してやりたいじゃん！」

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