【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ32)

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第１１話：ポジション ( 1 / 2 ) ページ32

「 ── で、練習試合のポジションだけど…コレ(・・)でいこうと思う」

翌日。部活開始前のミーティングで、武田先生や大地先輩と向き合うように座る俺を含む部員達。マグネットボードを出した大地先輩は名前を呼びながら、マグネットを設置して行く。

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前例：WS 田中、MB 日向、WS 澤村
後列：S 影山、MB 月島 ( Li 櫻井 )、WS 縁下
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「「！？」」

「影山と日向はセットで使いたいし…月島は烏野(ウチ)では数少ない長身選手だ。青城相手にどのくらい戦えるか見たい」

「ていうか、デカさが重要なポジションに日向スか！？ Aも本来のポジションじゃなくてリベロだし！」

「MBって…櫻井さんや、ノッポヤロー月島と同じポジション！？」

ポジション表にざわっと、どよめく体育館。田中の視線が俺と大地先輩を忙しなく行き来して、スッと視線を逸らす。

「あっちょっちょっと、ポジションおさらいしていい！？」

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セッター ( S )：スパイクの為のトスを上げ、攻撃を組み立てる司令塔。

ウィングスパイカー ( WS )：攻撃の中核を担う攻守バランスがとれたオールラウンダー

ミドルブロッカー ( MB )：ブロックで相手の攻撃を阻み、主に速攻で得点。更に囮として敵のブロックを引きつける。

リベロ ( Li )：守備専門選手。スパイク・サーブ等の攻撃は出来ず、ブロック等ネットより高い位置からボールを返球する事も禁じられている。後衛に居る選手と入れ替わって、守備を務める。
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「こんな感じで、OK？」

「ざっくり言うとそんな感じでOKです。あっでも本来の櫻井はMBなんですけどね。今回は特別に此処に入って貰います」

＂バレーボール How To＂と書かれた本を見ながら、口にした武田先生に大地先輩が頷いてはそう説明する。同じ疑問を持った田中達へもまだ飛べないから守備力強化の為と説明した。

「良いか、日向。お前は〝最強の囮〟だ！！！」

「！おおお！？最強の囮！！おおお！？おおお……なんかパッとしねえぇ…」

急に立ち上がったかと思うと、大きく宣言した影山。パッと顔を輝かせたものの、直ぐに落ち込んだように声が小さくなる日向。( 相変わらず、忙しい奴だな )

「速攻(クイック)でガンガン点を稼いで、敵ブロックの注意をお前に向けさせる！そうすれば他のスパイカーがしっかり活きてくる！」

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