どうやら彼女のせいらしい【岩泉一】 (ページ9)

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家モードページ9

勉強終わってるならいっか。俺はそう思いながらベットに腰掛けた。

「はじめ勉強しないの〜?」

純粋な笑顔で見てくる彼女

あー、可愛いなぁ、こうやって近くで見れるんだもんな、

岩泉「後でする、」

来い、そう言わんばかりに

俺はベットを叩いた。

なんだよもう〜、なんて言いながら砂糖入りのコーヒーを飲み干してマドレーヌ片手にやってくる。

俺は胡座をかいて目の前に背中を向けた彼女をすっぽりとおおった。

「なんだーいはじめちゃん」

普段ちゃんなんてつけないくせに。

「どったの?何かあったのかァーい?」

ほら、わかってるくせに。

わざと煽るような事言ってさ。

「え、はじめ？」

目の前で焦ってるのがわかる。俺は不器用だから、どうにもできず、無言の主張として、、

岩泉「ボゲ」

背中に頭を擦り付けた。

「は、はじめ?痛い痛い」

痛くなれ。

これが俺の今の気持ちなんだよ。

受け取れクッソ。

「…私マドレーヌ食べるね」

こいつはこんな状況でも余裕を見せてマドレーヌをムシャムシャほうばるようなやつ。

俺の気も知らずによ。

お前みたいに余裕なくて、一緒にいられることが嬉しくて幸せで

でも、「すき」なんて恥ずかしくて

いえねぇからせめて態度で表そうとしてる。

…全部お前はそれを見透かして

「おいし、ふふふ」

全部両手を広げて受け入れてくれる。

岩泉「…バレたな」

グリグリしてた頭を離して壁に頭の後頭部を添わせる。

「よかった」

Aはそういって振り向いた、

「これで思う存分いちゃつけるっ」

今度は俺の口にマドレーヌをいれて笑った。

…たしかにうまい。

岩泉「…ばーか」

ああまた煽られた。
俺は悔しくて、呑気に食べる彼女の頭をわしゃわしゃかき回した。