家だけ、 ページ13
「お、きてたの」
未だに課題を何故か持ち上げて固まったまま。
岩泉「4時だぞ、Aこそ何してんだよ」
時計を見れば4時。朝にしては早い。
「…テスト勉強、始めてて…」
岩泉「…テスト？」
テストまでまだ全然時間あるはずなのに。
成績もいいし、覚えがいいはずなのに。
「あーもー！！」
突然課題を閉じてリュックの中に乱暴に入れる彼女。俺の机の椅子の上で胡座をかいてこういった。
「私全然頭良くない。秀才とかそんなんじゃなくて、こうやって深夜までやってるの…睡眠時間削らな課題終わらんし…」
知らなかった。時折眠そうなのはこのせいか。たまに部室に行くとうたた寝をしている彼女を見かけることが何度かあった。ああ、
岩泉「よかった」
「んえ?」
思わず声に出てた。だって、完璧人間なんかじゃなかったから。こうやって補ってたから。
岩泉「弱さ見せろよ、俺の前は無理しなくていいんだよ、A」
そういうと、ぼふ、と俺がいるベットに飛び込んできた。
「バカ、頑張ってるのに、」
唸りながら俺の膝に顔を埋める。いや、なぜ膝。
えらいえらい、そう頭を撫でた。
普段の俺なら考えられないこと。
「寝る、」
ちっちゃい体を俺の方に引き上げて腕の中に入れる。頑張った、背中をさすると気持ちよさそう。
猫かよ。
ああもう、可愛い。※語彙力
──完璧なマネージャー
毎日皆に教えてもらいながらスコアつけの練習。専門用語覚えたり試合の録画を見たり。
──完璧な優等生
苦手なことも、先生に質問。
毎日遅くまで勉強。
──体育
聞けばバレー選択をして自分もやってみてるらしい。「ちょっとでも、近づきたい、」てさ。
よかったよ、心配してたよ、完璧すぎて怖かった。ほら、努力じゃないか。
努力してる子にはいつでも弱音をはけるそんな場所を。
きっと、俺はそうならないといけない。
いつも支えてくれるお前に
俺もたくさん学んできたよ。
岩泉「返させろよな、」
俺にも、支えさせろよな。
--俺はそんなことを目を閉じて考えながらゆっくりと、落ちていった。
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梨月 - 岩ちゃんかわいい！！ 続き楽しみにしてまーす！ (2017年9月30日 8時) (
レス) id: b4a84e38e5 (このIDを非表示/違反報告)
梨月 - この作品最高です!! 岩ちゃんの嫉妬がかわいすぎ〜 (2017年7月18日 22時) (レス) id: b4a84e38e5 (このIDを非表示/違反報告)
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