□ 姿無き君に … 赤葦京治 ページ3
by サラン
3階空き教室には、幽霊が居るという噂があった。
何でも、放課後1人で空き教室の前を通ると、啜り泣く声が聞こえるらしい。
「はぁ」
俺、赤葦京治はその空き教室に足を進めていた。
普段昼食をとる場所は既に先客も居て、いつも一緒に食べているメンバーは1人が休むと、皆別のグループに交じるのだ。
つまりはぼっちだ。
はぁ。何度目かもわからないため息をつきながら歩いていると、いつの間にか空き教室の前に着いていた。
怖くないわけではない。少しは躊躇いがあるが、噂では放課後だ、今の時間は大丈夫だ。
そう思い、意を決して扉を所にスライドさせた。
「え」
「は？」
教室の中に入ると、そこには1人の女子生徒が机にもたれ掛かっていた。
俺はポカン、として暫くその女の子と見つめあっていた。
まさか、とは思った。ここまで人が居るとは予想もつかなかった。
謝罪の言葉を口にしながらもその場を去ろうとすると、その女の子に腕を掴まれ、呼び止められていた。
「あの、私は大丈夫なんで…」
良かったら、一緒に食べませんか？
その言葉に、俺は二つ返事でOKした。
彼女は俺と同い年で、東雲Aと言うらしい。
彼女はクラスでいじめられているらしく、毎回ここの教室で1人で昼食をとっていたそうだ。
「いつも、みんなに無視されて、教室に入ると私の席もないし、挙句の果てに、先生までも私を無視するの」
酷い話でしょ？
彼女はそう言って儚げに笑った。
その笑顔が悲しくて、見ているだけで胸が締め付けられた。
酷い担任だ、そう思いクラスを聞き出そうとした時、予鈴が鳴った。
俺は彼女に別れを告げ、その場を後にした。
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レイナ(プロフ) - サランさん» ありがとうございます！！気長に待ち続けます!! (2017年9月18日 22時) (
レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - せきながさん» リクエスト有難うございました！嫉妬系を書くと、病みに走ってしまうので、笑い要素を入れさせて貰いました笑有難うございます、これからもご満足頂けるよう、精一杯努力させて頂きます！ (2017年9月18日 22時) (レス) id: 35f8c5cbb5 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - レイナさん» リクエスト承りました！多少時間は掛かりますが、気長にお待ち頂ければ幸いです！ (2017年9月18日 21時) (レス) id: 35f8c5cbb5 (このIDを非表示/違反報告)
せきなが(プロフ) - 瀬見のやつ最後笑いましたwwww更新頑張ってくださーい！！ (2017年9月18日 21時) (レス) id: 39fefa6cf2 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - リクエスト失礼いたします!岩泉さんの告白お願いします！ (2017年9月18日 5時) (レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ：http://uranai. 作成日時：2017年8月27日 21時
