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13話 ページ13

今日は朝から曇ってて。でも夜になったら綺麗に晴れて。きっと織姫と牽牛は逢瀬を交わした。



なのに私の小さな願い事は叶わない。



「?! な、何で泣くん?!」
「そっちこそ……私何かした? 願い事なんて叶うなって思われるようなこと、私した?」



仲良くしたくないと思われるようなことを、私はした?



あぁでもそうか。

いつの間にか、治と話すときは自然によそよそしくなってしまっていた。自分の気持ちを隠すのに精一杯で、バレないようにとそればかり考えていた。そんな人と話していてもきっとつまらなかったろう。





「や、ちゃうくて……〜〜〜っ!!」


髪をかきむしるようにする治を前に、私はただただぼろぼろと涙を流していた。悲しいんだかなんなんだか、よくわからない。強いて言うならショック、だろうか。


突然にバッグをあさり始めた治が取り出したのは、少し折れた短冊と思わしきもの。


「……読め」
「え、なんで、」
「なんでもええから読め」



やっぱり短冊だった。どうして吊るさなかったのか。
暗がりで見えにくい、それでも読めと言われたからには読まなくてはいけない。スマホを付けて短冊を照らす。









“好きだ早く気付け鈍感すぎるやろ”








「……願い事でもないから吊るさなかったんやけど。気付けこの鈍感が」
「え、これ、わた、し、」
「お前以外に誰が居るねん」





なにこれ、顔が、燃えるみたいな。







「……ずっとビビっていつ言おうって、侑にも早く言え早く言え言われとったし、でも前みたいにフラれたら今度こそ立ち直れんし……もうええわ、振るなら今振れ、諦められんけど」
「え、ちょっと待って…………“前みたいにフラれたら”?」




待って、私はいつ彼を振った。

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えま(プロフ) - ふぐひらめさん» こんな昔の作品ですが読んでいただけてとても嬉しいです!応援ありがとうございます! (11月27日 1時) (レス) id: 73c5e48b27 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ(プロフ) - はぁ〜〜〜!!ここ数日作者さんのハイキュー作品を舐めるように見て回っているのいるのですが…正直に言います。供給過多です。宮兄弟大好き。すなりんも好き。作者さん愛してる。そんな全力できゅん殺しにこないで…応援してます! (11月26日 20時) (レス) @page16 id: 63e1c883be (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます。幸せを感じられたなら幸いです!! (2021年9月11日 18時) (レス) id: 1055510b53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 幸せをありがとう (2021年7月11日 7時) (レス) id: e3f2d4851e (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - おっふさん» コメントありがとうございます!! 評価までしてくれて感謝しかありません!! (2020年1月3日 10時) (レス) id: 1055510b53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えま | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月7日 18時

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