mission 2 ページ19
急に白んだ視界に四人は始め目をすがめたが、徐々に光に目を慣らしていく。そのうちに部屋の全容が何となくわかった。どこか違和感を覚えることも。
「……にしても真っ白な部屋だね」
壁、天井、一面真っ白い。眩しく感じるはずである。
部屋の形はほぼ正方形のよう、というか正方形だろう。そうわかったのは床の所為である。
そうそして、この床こそがこの部屋の違和感の正体だった。
「マス目みたいになってるね」
「変な模様……というか塗り方っすね。塗るなら全部塗ればいいのに」
「あ……」
赤葦が見つけたのはドアだった。入ってきたやつではない、きっと出口となるドア。
しかし、そのドアは全部で5つあった。
「どれからも出れると思う?」
「普通は、一つはアタリで他はハズレだと思うよ……ハズレのドアの先がどうなってるかは知らないけど」
「うおっ?!」
「影山、どうかした?」
「いやあの……ジャージのポケットに変な紙が……」
言われて三人同時にポケットに手を突っ込んだ。ハガキサイズの丸められた何かを探り当てる。
「いつの間に……」
「何これ。Question……」
「あの俺、思ったんですけど」
「何? 赤葦くん」
部屋の床を見てから既視感覚えてはいたが、この紙を見てそれはほとんど確信となった。影山の言う“変な塗り方”の正体だ。
「ここの床……クロスワードパズルみたいじゃないですか?」
『正解』
ぎょっとした四人が振り仰いだ先には、またいつ現れたのかわからないスピーカーが。
『渡された紙は、各校やお前らの相棒にまつわる問いが載っていたはずだ。それに答えて、正解のドアを当てろ。正解は一つだけだ』
カシュン、という音が鳴ったと思うと5つのドアのうち、中央のドアの上に緑と赤のランプが現れる。
「……これって」
「本当に俺らにクロスワードパズルを解かせる気みたいだね」
そして今までの経験上、それだけで済むわけもないということは四人ともわかっていた。
床略図↓
http://uranai.nosv.org/img/user/data/4/0/6/406f41c3ae92d97bffe41ef148cd91b5.png
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わか - 神作品だとおもいます! (2月6日 20時) (レス) @page50 id: ba86f2a0b9 (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - ぽすとがかりさん» 2年ぶりにこの作品をまた思い出してくださって大感謝です、ありがとうございます!! 長く覚えて頂けているというのがとても嬉しいです。 (2022年1月17日 19時) (レス) id: 1055510b53 (このIDを非表示/違反報告)
ぽすとがかり - 2年くらい前に出会ったこの作品をもう一度見たくてめっっちゃ探しました!やっぱり何度見てもホントに感動します!作ってくださりありがとうございます!!もう神様 (2022年1月17日 15時) (レス) id: f31b841de2 (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - zeroさん» 大分昔の作品なのに読んで頂けて嬉しいです。ありがとうございます! (2021年9月5日 3時) (レス) id: 1055510b53 (このIDを非表示/違反報告)
zero(プロフ) - もうこれ神作品以上 (2021年9月3日 15時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
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