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「え？」
呆気にとられたような幼い声がその人から落とされた。面をしてるからわからねえが、口でも開いてそうな声だった。
「母親が悪事をしてたのを止めてえって思ったから、警察に連絡したんじゃねえのか？ 話聞いた感じそう思ったんだが」
それが何で冷血やら自分勝手になるんだ？
「……轟くんはそう思うの？」
「そう思うっていうか、それ以外思い付かねえんだが」
だからなんで話し掛けて来なくなると思われたのかもよくわかってなかった。それは親がヴィランだからってことなのか？
「あんたの親がヴィランだとしても、あんたはヴィランじゃねえだろ。俺だって親父はヒーローやってるが奴を尊敬してヒーローになりたいと思ったわけじゃねえ」
「そうなの？」
「あぁ。むしろ嫌いだ。言ってなかったか、赤はあんまり好きじゃねえって」
親父とそっくりの能力、髪と目の色だ。何でこの人の髪が赤くなったのかは未だわからない。実は俺は赤が好きだったりするのか？ いや、今はそれはどうでもいい。それよりも、いまいちよくわかってねえ感じのこの人に、俺の思ったことを伝えねえと。
「……でももし親が悪事をしてたら止めたいって思う。それを実行して、母親に更生する機会を与えたあんたは誉められこそすれ貶される理由はねえだろ」
「……そうなの？」
「俺はそう思った。それに、昨日もあんたは俺を助けてくれただろ。自分勝手な人間ならほっとくんじゃねえか？」
「でも私が最初から声掛けなきゃ私は捕まらなかったし、そうしたら轟くんも簡単に逃げられてたかもよ？」
何でこうこの人は、自分を否定する言葉になると饒舌になるんだ。相澤先生が“ガキっぽい”って言ってたことを思い出す。
壁に寄り掛かるようにして立ちながら、その人は頭を抑えていた。長い髪が振り子みてえに揺れた。
多分この人は、俺がはっきり言うまで自分を否定し続けるんだろう。
なら言ってやらなきゃいけない。そのための話し相手だ。
「あんたがどう思ってようと、俺はあんたの行動を自分勝手とは思えねえ。親想いだと思ったし、俺をほっとかないで一緒に逃げようとしてくれたのも嬉しかった。あんたが否定しようと、俺があんたを良い奴だなって思ったことは変わらねえよ」
俺が言い終わったかと思うと、その人は廊下にぺたんと腰を下ろしてしまった。やっぱり子どもみてえだな、とそんなことを考えた。
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えま(プロフ) - えるさん» 読んでくださってありがとうございます！！ 轟くんをカッコよく書けていたなら嬉しいです！！ 加賀美ちゃんの父親についてはご想像にお任せしときますね(*´ω｀*) 続編は、何か思い付いたら書くかもしれません！ 何はともあれありがとうございました！ (2018年11月1日 23時) (
レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
える - 加賀美ちゃんの青い目って、、もしかしてお母さんと相思相愛になったのは八木さんだったり！？父親はもしかしてっ！？なんて凄い妄想してしまうほど久しぶりにとても楽しいヒロアカ(焦凍くん)小説が読めました！ありがとうございます！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - 轟焦凍君がいつも以上にかっこよく素敵にみえました＾ｖ＾！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - すっごくとっても楽しかったです！ぜひ続編を書いてほしいです＾＾！希望！ (2018年11月1日 19時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - か○ぴすさん» わーいかるちゃんありがとう！！ 書きたいように書けて楽しかったです() 弔くんのも読んでくれてありがとーう！！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
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