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カウンセリングはつつがなく終わった。いつもの先生といつも通りの話をする。……今回は少し違うけれど。
元々月一で入れていたカウンセリングを早めて貰った。こちらの都合に合わせて来てくださった先生には申し訳ないけれど、やっぱり安心するのだ。
大丈夫。まだ私は大丈夫。
母みたいな勝手な人間じゃない。人に迷惑を掛けるような人間にはなってない。
母親を突き出した子どもという、おおよそ人間味のない私を大人は定期的にカウンセリングを受けさせ正しい道へ導く。
私は私がまだ“大丈夫”な事をカウンセラーの先生によって認識し、安心できる。お互いの為のカウンセリングだ。
大丈夫。私はまだ大丈夫。昨日の判断はまだ自分勝手な行動じゃない。私はまだ周りの事を考えられる人間だ。
それに。もしも、私がそうじゃなくなったとしても。
面を着け直す。このお面は、母が逮捕されてから雄英に入学するまで私の世話をしてくれた保護司の先生から貰ったものだ。先生は私が雄英に行きたいと言った時も止めずに応援してくれた。何人か、私のこの願いを渋った人もいることを私は知っている。
ヒーローの卵たちを廃人のようにされたら敵わない。そういうことだろう。将来的にかなりの有名ヒーローを排出する高校に、私のような個性を、母を持つ人間を入れたくはない。そういうことだろう。でも先生は賛成してくれて、だから私は今ここに居る。
それから相澤先生に会った。母以外で初めてまともに目を見て話せた人だった。似たような個性を持ちながらも、ヒーローを目指す人にも会えた。それなら私も“大丈夫”なままでいれる気がした。
それでも私が、自分勝手に個性を使うようになったとしたなら。
「……大丈夫。みんなが私を止めてくれる」
実績のあるプロヒーローである先生たち、沢山の課題を乗り越えながら高みを目指すヒーローの卵たち。
大丈夫。彼らが私を止めてくれる。いざとなったら私を捕まえて、警察へ突き出してくれる人が沢山いる。誰かに酷いことをしてしまう前に。
そのために私は雄英に来たのだから。
でも、それでも私は、そのためだけに来たはずなのに私は、
……まだ何かを探してもがいていた。これでは足りないとでもいうように。
「……なあ」
そんな時に耳朶を揺らした声が妙に頭の中に響いた。
話し掛けないでって言ったのに。あれ、言わなかったんだっけ。
彼に会ってからの私は、どうも“大丈夫”じゃない。
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えま(プロフ) - えるさん» 読んでくださってありがとうございます！！ 轟くんをカッコよく書けていたなら嬉しいです！！ 加賀美ちゃんの父親についてはご想像にお任せしときますね(*´ω｀*) 続編は、何か思い付いたら書くかもしれません！ 何はともあれありがとうございました！ (2018年11月1日 23時) (
レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
える - 加賀美ちゃんの青い目って、、もしかしてお母さんと相思相愛になったのは八木さんだったり！？父親はもしかしてっ！？なんて凄い妄想してしまうほど久しぶりにとても楽しいヒロアカ(焦凍くん)小説が読めました！ありがとうございます！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - 轟焦凍君がいつも以上にかっこよく素敵にみえました＾ｖ＾！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - すっごくとっても楽しかったです！ぜひ続編を書いてほしいです＾＾！希望！ (2018年11月1日 19時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - か○ぴすさん» わーいかるちゃんありがとう！！ 書きたいように書けて楽しかったです() 弔くんのも読んでくれてありがとーう！！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
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