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明くる日の朝、私は職員室に立ち寄った。昨日の顛末を話すためにだ。相澤先生には“昨日町中で個性を使ってしまった”、としか言っていないから。
早朝。夏の暑さは鳴りを潜め、比較的風が心地好く過ごしやすい。この時間帯、職員室には学校に泊まり込む時のある相澤先生くらいしか居ない。それは今日もそうで、いつもと違う所と言えばまだ寝ているはずの先生が起きて私を待っていたという所だろうか。
「先生。私のためにわざわざ起きてもらってすみません」
「それは別にいい。お前が謝らなきゃいけないのはそこじゃないだろ」
「……使ってごめんなさい」
「詳しく話せ」
ぽつぽつと、昨日のことを言っていく。轟くんに絡んだ男たち、周りを気にして動かずにいた轟くん。一緒に逃げようとして手首を掴まれてしまった私。あっさり使えた個性。喫茶店での話。
轟くんは、あの後どうしたんだろうか。
「なるほどな。轟が個性の使用を躊躇うのは正解だ。あいつは保須でも神野でも勝手したからな……」
「今の雄英への風当たりの強さも考えたんだと思います。轟くんならあの人たちなんてすぐに引き離せたはずだから」
「で？ お前は考え付かなかったって言うのか？」
ぎろりと睨まれた。でも不思議と心は落ち着いている。こんなことは見越していたから。
「いいえ。でも轟くんの個性より私の個性の方が使用は目立ちません。それに、誰も怪我をしません」
「バレなきゃ使っていいってもんじゃないぞ」
「わかってます。でも、あのままだと轟くんが個性を使ってました」
私の手首が捕まれて、あの男たちが下卑た事を言ったとき。確かに轟くんから殺気のような物を感じた。あのままじゃいけないと思った。
「轟くんの個性の使用がバレるより、私の個性の使用がバレた方が絶対良いですよね？ だって轟くんはヒーローの卵です。それもとても優秀な」
彼は未来のある人間。周りから期待され、これから高みへ登っていく人間だ。
「でも私は……ヴィランのなり損ないだから」
「加賀美！」
「ごめんなさい先生。先生がそう思ってないのはわかってます。でも私は今でも怖い」
私が個性を使わないのは、使いたくないからだ。この個性が嫌いで、この個性でやりたい事もないからだ。
なら、やりたい事ができたならどうするんだろう。
欲しい物ができたなら、私はどうするんだろうか。
「ね？ 先生。やっぱり私は轟くんみたいな人と関わるべきじゃないですよ」
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えま(プロフ) - えるさん» 読んでくださってありがとうございます！！ 轟くんをカッコよく書けていたなら嬉しいです！！ 加賀美ちゃんの父親についてはご想像にお任せしときますね(*´ω｀*) 続編は、何か思い付いたら書くかもしれません！ 何はともあれありがとうございました！ (2018年11月1日 23時) (
レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
える - 加賀美ちゃんの青い目って、、もしかしてお母さんと相思相愛になったのは八木さんだったり！？父親はもしかしてっ！？なんて凄い妄想してしまうほど久しぶりにとても楽しいヒロアカ(焦凍くん)小説が読めました！ありがとうございます！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - 轟焦凍君がいつも以上にかっこよく素敵にみえました＾ｖ＾！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - すっごくとっても楽しかったです！ぜひ続編を書いてほしいです＾＾！希望！ (2018年11月1日 19時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - か○ぴすさん» わーいかるちゃんありがとう！！ 書きたいように書けて楽しかったです() 弔くんのも読んでくれてありがとーう！！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
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