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「……そのあとは私は保護司さん、って言うのかな。その人の所で勉強とか、この社会の仕組みとかを教えてもらったりしたんだ。元々勉強は自分でしてたから……ほとんどは社会常識を学んだの」
無い戸籍を作ってもらい、個性届を出した。ヴィランの元でヴィランと同じ個性を持った子どもが育ったと聞き、警察は私を更生するために……正確に言えばそちらの道へ行かせない為に今でも定期的にカウンセリングを受けるよう勧めている。
「……カウンセリング、早めなきゃね」
「何でだ？」
「使っちゃったから。ほとんどあの時以来なの、意識して個性を“使った”のは」
相変わらず恐ろしいほどに簡単だった。ずっと使っていないとは思えないほどに。
「あ、轟くんの所為じゃないからね」
また“わりい”と言いそうに口を開く彼を止める。轟くんは何も悪くない。悪いのは絡んできた人たちと、そして何の抵抗も無く個性を使えてしまった私。
「顔を見せられない理由、わかってくれたと思うの。勝手に発動されて、制御できない。もし間違って目が合ったら……私はできるだけ早く解除するようにしてる。でも、一瞬でも操られるなんて嫌でしょう？」
轟くんの顔は変わらない。相変わらずの整った顔は眉間に少ししわを寄せてはいるものの、それ以外の変化は読み取れない。
「気味悪い、って思っても大丈夫だよ」
「思わねえ」
「そう？ 優しいね」
私は私を気味悪いと思うけどね。
個性ではなく、私を。似たような個性を持ちながらヒーローを目指す人を知ったから。問題は個性じゃない。あの家でも、母でもない。
きっと私がおかしいんだろう。
「取り敢えず、今日はありがとう」
「俺は何もしてねえ。礼を言わなきゃならねえのは俺の方だ」
「なんだろな……話を聞いてくれてありがとう、みたいな」
それから、きっと気味が悪いと思っただろうにそれを態度に出さないでいてくれてありがとう。
「それからごめんね。私疲れちゃったからもう帰るね、お会計はまとめて済ませとくから」
「おい……」
「ごめんね轟くん。それじゃ」
会計をし、言い逃げるように店を出た。
話し掛けて来ないでとは言わなかった。そもそももう話し掛けては来ないだろうから。それは望んでいたことのはずなのに、どうしてこんなに空虚な気分になってるんだろう。
醒めるような夏の空が眩しい。
嫌になるくらい眩しかった。
それは轟くんと一緒に居る時に抱く気持ちにどこか似ていた。
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えま(プロフ) - えるさん» 読んでくださってありがとうございます！！ 轟くんをカッコよく書けていたなら嬉しいです！！ 加賀美ちゃんの父親についてはご想像にお任せしときますね(*´ω｀*) 続編は、何か思い付いたら書くかもしれません！ 何はともあれありがとうございました！ (2018年11月1日 23時) (
レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
える - 加賀美ちゃんの青い目って、、もしかしてお母さんと相思相愛になったのは八木さんだったり！？父親はもしかしてっ！？なんて凄い妄想してしまうほど久しぶりにとても楽しいヒロアカ(焦凍くん)小説が読めました！ありがとうございます！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - 轟焦凍君がいつも以上にかっこよく素敵にみえました＾ｖ＾！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
える - すっごくとっても楽しかったです！ぜひ続編を書いてほしいです＾＾！希望！ (2018年11月1日 19時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - か○ぴすさん» わーいかるちゃんありがとう！！ 書きたいように書けて楽しかったです() 弔くんのも読んでくれてありがとーう！！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
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