今度こそ【黒尾鉄朗】 (ページ26)

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最初に出た日ページ26

忘れられない。

求母症候群が初めて出た日のことを。

(⚠️以下過去エピ)

その日はたまたま，倫くんがお母さんにお線香をあげに来てくれた日だった。

ピンポーン

角名『A〜？今いい？』

A「はーい。いいよー」

ガチャ

角名『お邪魔しまーす､､､。』

A「ねぇ倫くん？なんで突然､､､」

その日はちょうど，お母さんが亡くなってから2週間がたった日だった。

角名『おばさんにお線香あげたかったから来たんだけど､､､。』

A「そうなん。お仏壇とこ行こっか。」

トコトコ

テクテク

ガチャ

A「ここ。入って。」

角名『おばさん､､､。』

お線香を手に取り，その他諸々やる。

角名『ん。今日は突然ごめんね，ありがとA。じゃあね。』

心臓の音がどくどくと早く脈打つ。

体が硬直し，目の前には見慣れたあのシルエットが＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

A「お，お母さん､､､？生きてるの､､､？」

確かに目にはお母さんが写っていた。

A「お母さん，だよね､､､？夢じゃないんだ､､､！！会いたかった(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))､､､！！」

角名『え，A？大丈夫？おばさんはもういないよ､､､。』

A「見て，お母さん。倫くん来てるんだ〜(＾ω＾)！」

角名『ねぇA，本当に大丈夫？おばさんはこの世にいないんだよ，亡くなったんだよ？』

その時，問いに応じない私を変に思ってスマホで調べてくれたらしい。

検索結果が，“求母症候群”。

一時的には，その場にいる人が

「ずっと一緒」

とか，

「自分が代わりのお母さんだよ」

って言えば治るらしい。

けれど，完治するには

“人を信じ期待し，また人からもそうされること”

という気持ちが必要らしい。

そんなの無理に決まっているから，

なるべく孤独を感じないようにしていたのに､､､。

なのに､､､。

明日黒尾先輩にどんな顔をして会えばいいのかがわからない。

ごめんなさい＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。