今度こそ【黒尾鉄朗】 (ページ21)

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そんなはずない　夜久side ページ21

部室へ向かう。

もうすぐ宮城にある“烏野高校”との合宿がある。

どんな奴がいるんだろ。

足取りは少し軽い。

『ガララッ『夜久さーーーーーーーん！！！！』

ドアを開けた直後に，後輩にウザ絡みされる。

夜久『リエーフ！！うるせぇぇ！！』

灰羽『すいません！！夜久さん！！』

夜久『あと俺が入った瞬間叫ぶな！！』

灰羽『っす，すいません！！でもこれ聞いてくださいよ！！』

いつになく真剣な瞳に驚く。

夜久『しょうもねえことじゃないんだろうな､､､？』

灰羽『はい！あの，マネのAさんっているじゃないっすか。』

夜久『あー。それがどうした？』

灰羽『なんか今日俺休み時間に階段で会ったんすけど，目が腫れてて。泣いてたんじゃないかって。』

夜久『まさかリエーフ，お前が何か泣かせたんじゃねえのか､､､？w』

灰羽『違いますよ夜久さん！！俺が会う前から泣いてたと思います､､､。』

夜久『Aに限ってそんなはずないだろ､､､だっていつも､､､。』

そう，いつもAはどんなことに対してもくよくよせずに，前向きに､､､。

少なくとも俺にはそう見えた。

よく笑っているし。

楽しそうにマネ業をやっているから，なんの心配もいらないだろうって。

海『あれ夜久とリエーフ，そんなに暗い顔してどうした？』

黒尾『おやおや？また喧嘩でもしたんですかね。痴話喧嘩はよそでお願いしますよ〜w』

遅れて海と黒尾が入ってきた。

研磨『クロ，2人喧嘩してない。Aのことでちょっと､､､。』

研磨いたのか。リエーフが煩過ぎて気づかなかった。

黒尾『え？Aがどうかしたのか？』

灰羽『クロさん，聞いてくださいよ！！､､､(かくかくしかじか)』

黒尾『いつも楽しそうなAが？犬岡，同じクラスだろお前。最近クラスで様子どう？』

犬岡『Aさんっすか､､､？別にいつもと何にも変わりないっすけど。』

海『普段通りなんだ。』

黒尾『なんかAの様子おかしかったらすぐ教えろよー(＾ω＾)』

犬岡『はいっす！！』

A「皆さーん，そろそろ部活始めますよー！！」

Aの声が聞こえ，急いで準備をする。