“こんな私でも役に立てるなら” ページ15
清々しいほどの晴天に似合わない,私の心の色。
今日はめでたく“お試し”期限である,2週間後だ。
部活終わりに,判断をしなければいけない。
このまま続けるか,帰宅部になるか。
ずっと考えていると,あっという間に終わってしまった。
A「ダメだな、、、。私にはこんなキラキラした場所,似合わないや。」
誰もいない体育館で1人,そう呟く。
黒尾『そんなことないと思いますけど?』
最悪。独り言が聞かれていた。しかも相手はあの胡散臭い黒尾先輩。
A「先輩、?もう帰ったはずじゃ、、、?」
黒尾『あのなA,俺今日お前の意見聞けるまで帰れねえんだよ。んで,どうすんの?』
A「やっぱり私には不相応だなって思います。どうせ期待してm、、、。」
黒尾『A,正直言っていい?』
A「はい?」
黒尾『Aが“お試し”でやってる時,すごく楽しそうだった。本当は続けたいんじゃないの?違う?』
A「っ、、、」
図星だった。
確かに“お試し”でマネ業をしている時,楽しかった。
“こんな私でも役に立てるなら”って。
でも,本当に役に立っているのかどうかがわからないし,裏で何かを言われているのかもしれない。
「それは違う」と他人に期待することが嫌だった。
A「楽しかった,と言えばそれまでですけど、、、。」
黒尾『だろ?じゃあ監督に、、、A「でもっ、、、
A「自分にも期待できなくて。“こんな私でも役に立てるなら”って思っちゃダメなのかなって。」
黒尾『A,顔上げて。』
私の顔は,自然と下を向いていたようだ。
黒尾『仮に俺がAに期待できてなかったら,“お試し”でやってみるかって誘いすらしなかった。』
黒尾『んで,とりあえず俺はAに期待してる。お嬢さんが他人に期待できない分,俺が期待させてくださいよ。』
A「どうして、、、?黒尾先輩がそこまで背負うことじゃないのに、、、」
黒尾『(なんか心配だからとは言えないな)主将だし,かっこいい仕事させて欲しいからですー(^ω^)』
“こんな私でも役に立てるなら” 黒尾side→←側から見ればガールズトーク,心の中は混沌。
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作者名:Omitsu | 作成日時:2023年11月2日 21時