“お試し” ページ11
結局,桜子とのやりとりもあって,私は“お試し”で男バレのマネをやることにした。
そう決めてから初めての部活。
少し後ろ髪に惹かれる思いで体育館へと向かう。
A「失礼しまーす。」
夜久『あ!この前の!えーっと、、、』
A「1組のAAです。今日からしばらく,“お試し”でマネージャーをやらせていただきます。」
海『そっか。よろしくね(^ω^)』
体育館には,先に3年生が来ていた。
黒尾『おー!この間の!で,“お試し”でやってくれるのかな??』
A「はい。よろしくお願いします!」
黒尾『OK。じゃあ海とやっくんたちは先練習始めといてなー。俺はマネ業教えるから頼んだー。着いてきなお嬢さん(^ω^)』
私は黒尾先輩に連れられて,部室へと向かう。
黒尾『んで,これはこうなってるから、、、。できそう?』
A「OKです。そういえば,あの、、、。えっと,“お試し”ってどのくらいですかね、、、?」
黒尾『ん?あーっと,2週間くらいでもいいか?』
A「そうですか(長すぎん?wそうやって期待させて、、、。)(^ν^)。」
黒尾『あらら〜?もう疲れちゃったの?(^ω^)』
A「いいえ,そうではなくてですね、、、(この先輩)っぜえんだよ(^ν^)」
黒尾『おいおいおい?今悪口言いましたよね,お嬢さん??(^ν^)』
A「そんなわけないじゃないですかw(やべ,口滑ったw)(^ν^)」
黒尾『そーですか。ま,とにかく2週間くらいよろしくな〜(^ω^)』
最初から最後まで胡散臭い笑みをしていた黒尾先輩は練習へと戻っていった。
“お試し”期間がまあまあ長いのも,私に何かしら期待させるためだろう。
もう2度と期待なんかしたくないのに。
期待して,何回も裏切られた自分が馬鹿みたい。
どうせ今回も,私がマネ業に興味を持ったところで辞めさせられるのだろう。
きっと。
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作者名:Omitsu | 作成日時:2023年11月2日 21時