【ハイキュー!!】１日限りと言わずに……!!【短編集】 (ページ15)

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じゅうさんわ。夜のお話　夕闇蛍ページ15

いつだったか、
あの時は暑かった

じんわりと汗が滲む暑さ

部屋に充満した咽せるような臭い
じんわりと滲んだ汗が頬を流れる感触
耳をつんざくような不協和音
口中に広がった酸味
目に映った鮮やかな赤

そうだ、あの時私は見た

脳内に完璧にインプットされ
何時でも思い出せるように
記憶の引き出しは開け放し

苦しい、

不愉快、

辛い、

逃げたい

そうは思うのに
自然と涙は引っ込んでいく
何故だろう

まだ私は何かを忘れているのだろうか

ふと手を見ると赤黒くなっていた
赤と黒を紙に適当に重ねていったような
汚い、穢れであるような色

何なんだろう

『忘れちゃいけないよ、創造主なのに』

嘲笑うかのようにその声が聞こえた

───
──
─

目が醒めると闇だった

夜目が慣れると見えてくる天井は
いつも見慣れているもので

悪夢を見ていたかのように
身体中汗で湿って、額にも汗が浮かんでいた

冬なのに、

汗だなんて、

なんだか不愉快

そう言えば何か夢を見ていた気がする
ただ内容が思い出せない

きっといつも通りの突拍子もない夢だろう

そうだ、着替えよう
このままじゃ風邪をひく

そしてまた眠りに着こう
そして起きたら、午前練中のあいつらにも
何か差し入れしてやろう

布団に戻った瞬間
机からぱさり、ノートが落ちた

書かれている名前は
《二年菅原A》

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･

翌年
宮城県内の黒をイメージさせる高校で
黒く染まった猟奇的な事件が起きた

『烏野高校男子排球部部員全員殺害される
　犯人は首を切って死亡、動機は不明』

蝉が忙しなく鳴いていた
もしかしたら泣いていたやも知れぬ

ある部屋でノートがぱさり、と落ちた
書かれている名前は
《三年菅原A》

中には
つらつらと連なっている文字の羅列
美しい字で狂ったかのように文字が躍る
呪いの言葉と事件の動機
懺悔の言葉

但し、
このことが公になるのは今後も無いだろう

･

･

･

この事実を知っているのは
創造主である私だけなのだから

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夕闇蛍です!!
更新遅れてごめんなさい!!

何でこんなに重い話何だろう……。