【赤葦京治】さぐりあい（３） ページ19
妙に固まったその場の空気を溶かすために、私はテンパった状態のまま言葉を紡ぐ。
「私が差出人のほうがよかった感じ？」
その場のノリってすごい。
普段の私じゃ、こんなこと死んでも言えない。
赤葦は肩をすくめて「差出人が分かってた方が、気が楽だっただけだよ」と。
あはは。
赤葦もテンパってる。
余裕綽々の表情が崩れかけてるその様をみて、「ざまぁ」って思える私はきっと性格がよくない。
「だから山内言ってたんだね。」
「何を？」
「あのヤロー、卒業式の日に『斎藤って赤葦好きだったんだな』って言ってきたんだよ」
「それ、斉藤はなんて答えたの」
「『なんで知ってんの』って答えた。」
「……ん？」
「……ぬん？」
あれ。今、自滅した？
私、カミングアウトした？
あははは。
赤葦よりテンパってんの、やっぱ私だわ。
衝撃告白だわ。
「……表情、固まってるよ、赤葦」
「……表情、死んでるよ、斉藤」
「そりゃ死ぬよ。女は過去を振り返らない生物なのに、振り返っちまったもん」
「……開き直ってる、ね」
そりゃ開き直りたくもなるでしょ。
くっそ。こんど山内どっかで見かけたらシバき倒してやろう。あのヤローのせいだ。
「じゃあさ、斉藤」
「ん？」
気恥ずかしいのでさっさと退散したいのだが、相手はさせてくれないらしい。
「俺が、今、『付き合って』つったら。なんて答えてくれる？」
「……そりゃ、断る理由もないんで、『後悔するのはあんただよ』って言うけど。」
「はは、斉藤らしい」
「なに、赤葦。私の事好きだったんだ？」
「みたいだよ」
「……ぬん？」
「斉藤、」と赤葦は改めて私の名前を呼ぶ。
「斉藤と付き合わないほうが後悔しそうなんだけど、それでも『後悔するのはあんただよ』って言われる？俺」
赤葦京治ってヤローは、基本余裕そうな顔してる。
笑う時は笑うし、熱い時は熱いけど。余裕そうな顔してばっか。
「ちょっと言ってること分かんないけど……。いいよ、後悔させないであげる。」
――――――――――――――
ぐだぐだですんません……。
何も考えずに構成しました……。
夢主たちは後悔してないみたいですけど、駄作者は後悔してます……。
何が言いたいかと言うと、
赤葦さん、お誕生日おめでとー！
ってことです←
【赤葦京治】ちいさなかけら（１）→←【赤葦京治】さぐりあい（２）
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ミミ - やくさんのがすごく気に入りました！！あの話の夢主verってありませんかね？なんか気になりますwすみません_(。_。)_ (2015年5月26日 22時) (
レス) id: 262483848d (このIDを非表示/違反報告)
咲良 - めっちゃきゅんきゅんしました。面白かったてす！特に、最後の赤葦さんでもうK.Oされました← これからも頑張ってください！ (2015年1月8日 15時) (レス) id: e0f3f2013d (このIDを非表示/違反報告)
もち - はじめまして！！凄くおもしろかったです！私の萌えるツボをピンポイントでついて来ました！更新、頑張って下さい！ (2014年11月17日 16時) (レス) id: fc7d8f1714 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - どきどきします！がんばってください!!(*´-`) (2014年11月16日 20時) (携帯から) (レス) id: a75596c119 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ
| 作成日時：2014年11月16日 17時
