第19話 〃 ページ19
「ぎゃああああああああああああ！？」
「うわああああああああ！？」
色気のない２つの悲鳴が廊下に響渡った。
私は不気味なものをみて驚いてしまい叫んでしまった。
その叫び声が大きすぎたのか廊下の明かりもつき、どこかからなんだー？という焦った声も聞こえた。
明かりがついたことでそのものの正体がわかった。
「…って、猛虎じゃんか……驚かせないでよ…」
不気味なやつの正体。それは、山本だった。
いつもの怒ったような鋭い目付きが夜色に紛れて怖くみてしまったようだ。
知っている人物だとわかり、安心する。
「な、なんだ…Aかよ…。驚かせんな…」
何があったのかよくわからないらしく混乱している山本。
そりゃそうだと思う。
いきなり誰かにぶつかってそれで叫ばれたら混乱するのも無理ないだろう。
「こっちこそびっくりしたわ……目の前に不審者がいるかと思ったからさ…」
そういってため息をつく素振りを見せると山本は怒ったような顔をして
「あ？こっちの話だそれ」
そういって睨みをきかせてきた。
いつもと違う態度に腹が立って私も言い返した。
「はぁ？あんな場所に立ってる方が悪いんでしょ！？」
「お前だって、変な歩き方してたじゃねーか！」
「うっさい！大体、なんで真っ暗な廊下に独りでいるの？！可笑しいわ！」
「はぁ！？歯を磨こうとして廊下を歩いてたんだよ！つっ立ってねーし？！」
「つっ立ってたし…っ！」
ぎゃーぎゃーと幼稚な口喧嘩になってしまった。
悪いのは、Aだ猛虎だと徐々にヒートアップしていき周りに誰かいるのかわからなくなるくらいになった。
「はいはい。二人ともそこまでな？」
パンパンと手を叩いてこっちに向かってくる夜久。
夜久の笑みはとても嬉しそうに見える。
だが、この状況では違う。
あの素敵な素敵な笑顔は、怒っている時の笑顔でもあるのだ。
「…なぁ？覚悟はできてんだろうな？」
地を這いつくばるような低い声。
うわ…これはすごく怒っていらっしゃる…。
それをみて察した私達は、ガクガク震えていた。
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春(プロフ) - もう書かないのならせめて「もう書きません」と報告するのが常識ではないのでしょうか？もう何年も待ちましたが中々更新されないようでしたので一応言わせてもらいました。返事は要りませんので何かしらの変化・反応をまっています。凄く残念です。 (2018年12月24日 13時) (
レス) id: 7038e95e66 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - 此処にコメント失礼します。櫻井秋奈さんから跡継ぎした「漆黒の美少女」はもう更新しないのでしょうか？とても好きな作品だったので非常に残念に思います。去年の1月程から小説活動をされていないようですが、 (2018年12月24日 13時) (レス) id: 7038e95e66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひな(プロフ) - 水彩色鉛筆さん» 返信遅くなりました！音駒関連からよく見つけましたね（笑）また面白いと言われるように頑張りますね！ (2016年5月4日 13時) (レス) id: 085db92fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひな(プロフ) - 天咲ちひろさん» 返信遅くなりました！イナイレとハイキュー好きなんですか！！また面白いと言ってもらえるように頑張りますね！ (2016年5月4日 8時) (レス) id: 085db92fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひな(プロフ) - 夕月さん» 大変申し訳ありませんが、漆黒の美少女の方のパスワードは公開できません。 誠に申し訳ありません。 (2016年3月29日 0時) (レス) id: 57aaeb2f76 (このIDを非表示/違反報告)
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