ホグワーツの判明 ページ8
大ニシキヘビ逃亡事件からかなりの月日が経った。気がつけばもう夏休みに入っていたし、夏休みに入ってからというものただダラダラして過ごしているように思う。
自室で父が買ってくれた本を読んでいると、中から手紙の端キレみたいなものが出てきた。
「何これ…愛を込めて、リリー？どういうことだろう…」
私は首を傾げながら、その端キレをまた本の中にしまい込んで読み始めた。
夏休みには毎年父が帰ってくる。父はホグワーツ魔法魔術学校というところで勤務していて、私はその姿を自身の誕生日と夏休み以外で見かけたことがなかった。その分沢山愛情だけは注がれていたように思う。…注がれすぎてある意味異常だったが。
今読んでいる本は、「呪いのかけ方、解き方(友人をうっとりさせ、最新の復讐方法で敵を困らせよう――ハゲ、クラゲ脚、舌もつれ、その他あの手この手――)ヴィンディクタス・ヴェリディアン著」というものだ。今度ハリーにプレゼントしようかな。
ダドリーにでも長年の仕返しをしようと読みふけっていると、下から私を呼ぶ声がした。なんだろうと思って降りていくと、真顔の母に「ソファに座って」と言われその通りにした。
「ホグワーツからの手紙がきたよ。風花宛て。読んでみて」
父も母も神妙な顔をしていた。私、何かどこか知らないところで事件起こしてたのかな。不安が芽生える中恐る恐る手紙を取り出して読んでみる。
「親愛なるスネイプ殿及び上陰殿…このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。
新学期は9月1日に始まります。7月31日必着で梟便にてのお返事をお待ちしております。副校長ミネルバ・マクゴナガル。これって…！」
私が歓喜で声を上ずらせると、父も母もニッコリと笑っていた。待ちに待ったホグワーツ入学許可書だ！
「そう、風花は入学を許可されたの！」
「うむ、さすが僕の子だ」
父は一人頷いていた。母は今までにない最高の笑顔だった。私も喜びにあふれていた。やっとホグワーツに行ける。魔法を習い、一人前の魔法使いになれるんだ…！
「…ということで、明日はダイアゴン横町に買い物に行くよ！ダイアゴン横町は本当に素敵な所だから、楽しみにしてて！」
今も尚ニッコリ笑う母の言葉に、私は力強く頷いた。父は早速羊皮紙を取り出し走り書きすると、家で飼っている白梟の真白に持たせた。真白は飛び立っていった。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
