ヘビ語って何でしょう ページ6
しばらく歩き続けていると、偶然にも見覚えのある姿を見つけた。ハリーだ！
感情が一気に高潮して昂るのを感じながら、母を置いて走り出した。母はダーズリー夫妻と話していたからなのか、先ほど同様それと気に留めず話し続けていた。
ダーズリー夫妻の話す声が聞こえた。「この前…あの子は、私たちの甥なんです。あの子は人見知りがとても激しくて、もの…自分の部屋にいるように言っておいたんですが。」いや、人見知り激しかったら今動物園にいないだろうが。学校でだって普通に会ってるし。多分物置とか言いかけたな。
ハリーは大ニシキヘビというブラジル産の蛇を見ていた。
「やっほー！ハリー！」
「風花っ？えっ、どうして…？」
驚きを隠せない様子のハリーを「まぁまぁ」と軽く流そうとしたものの、こうして会うことができたので私は満更でもない笑みを浮かべていた。更に彼の頭上にハテナマークが飛んで訳が分からないようだったので、一応説明する。
「母さんに一応説得したら、すんなりオッケーもらえたんだ。説得っていうかただ動物園言って蛇見たいって言ってみただけだったけど、母さんがそこまで首を突っ込む人でもなかったから良かった。ハリー動物園行くって言ってたでしょ？ダーズリー家みたいな…うーん…」
少々その言葉を言うことにためらいながらも、また続けた。
「…ほら、親バカっていうか。だからさ、ここしかないだろうなって思って突き止めた結果今に至るんだよ。動物園で見たいものってまずなくて蛇は思いつきだったんだけど、偶然ってあるもんだね」
うんうんと頷きながら一人納得していると、ハリーも「なるほどね」と理解したようだった。彼はしばらくして今の状況を思い出したように頭を上げた。
「そうだ、今大ニシキヘビと話してたんだ。風花も話してみなよ」
蛇と話すと聞いて一瞬頭が真っ白になったが、向き合ってみると早速蛇はウィンクしてきた。友好的な蛇だと分かって内心ほっとしながら話しかけてみる。
「貴方、ブラジル産の蛇なんだね。ブラジルってどういうところなの？」
そっと呟くと、まるで私の言葉が分かるかのように蛇は掲示板をつついた。〈この蛇は動物園で生まれました〉
「…そっか、行ったことないのか。行ってみたいね」
蛇が激しく頷く。蛇と話せるなんて…これも、母が言っていた「魔法」なのか？頭の中で思考しようとした時、背後で面白いものを見つけたような歓喜の叫びが聞こえた。…ピアーズ。ダドリーの子分だ。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
