降り積もる疑惑の山 ページ31
クィディッチに勝ったのは良かったかもしれない。しかし、私は当然ながら別のことで頭がいっぱいだった。正直勝っても負けてもどうでも良かったのだ。
―――なぜ、ハリーを殺そうとしたのか。しかも…父さんが関わっていたなんて。
私にはそれが信じられなかった。父が生徒を殺すわけがない。分かっていても、心のどこかで、父という人がよく分からなかった。私はこの世界の全てを知らないからなおさらだ。
現在、ハグリッドの小屋で、ロンたちが激しく言い合っている。
「ハーマイオニーも僕も見た。君の箒に呪いをかけてたんだよ、スネイプは」
「バカな。なんでスネイプがそんなことをしなきゃならん？」
「だって…！あいつ、ハロウィーンの時、一人だけ四階に行ったんだよ？」
ロンがわぁわぁとまくし立てる。彼はもう、父が犯人なのだと信じ切っているようだ。
ハグリッドは若干「フラッフィーを知ってるのか？」と呟いたが、みんなは聞いていないようだった。
「絶対、あの犬が守っているものをスネイプは取ろうとしたんだよ！」
ハリーも負けじと言い張る。ハーマイオニーまで、「ハリーを殺そうとしたのよ！スネイプは瞬き一つしなかったんだから！」と言いだした。
「やめて！」
私はもう、堪え切れなかった。それまでの言い合いも終え、叫んだ私の方を見て唖然としている。
「みんな、スネイプ、スネイプって…。じゃあ私は何なの？あの人は私の…父さんなんだよ？！なのに酷すぎる！父さんがそんなことするわけないじゃない！」
後から後から涙がこみあげてきて、もう私は何を言うこともできなかった。小屋に私の嗚咽が響くだけ。みんなシンとして、私の様子を見ているだけだった。
見かねたアークタルスが私の代わりに弁明してくれた。
「僕も風花と同じ気持ちです。スネイプ教授はあくまで教師の身。さすがに人をそう簡単に殺しはしません。それに、僕たちは無駄なことに首を突っ込みすぎてませんか？」
ハグリッドも同調するように言う。
「アークタルスの言う通りだ。危険だ。すべて忘れろ。あれはダンブルドア先生とニコラス・フラメルの…」
だが、彼は余計なことも行ってしまった。案の定ハリーがそれを聞き逃さず、またしても好奇心が勝ってしまったようだった。
私もアークタルスも、こうなってしまっては彼らを止める術もない。
「父さんじゃない証拠を得るためにも、ここは一緒に謎を突き止めた方が良いかもね」
「…そうですね」
二人して肩をすくめ、城内に戻っていく。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
