ダドリーの誕生日 ページ4
勿論風花が良ければの話だけど、と慌てて付け足すハリー。
「良いよ！その日休日でしょ？うん、全然空いてるよ」
快く了解すると、ハリーは嬉しそうに笑った。よほどフィッグばあさんの家が嫌いなのだろう。
「じゃあ、ダーズリーたちが行ったら僕、風花の家に行くね。あ、でも僕君の家の場所知らない…」
俯くハリーに、「私の家はお隣だよ」と言うとぼっと顔を赤らめさせた。自分の知らなさに恥ずかしくなったのだろうか。私がぽんぽんと背中を叩くと、さっきとは一転不思議そうな表情を見せた。
話題がなくなって若干気まずくなった空気を取り繕うように時計を見ると、私たちがいかにのんびりしていたかが分かった。
「ハリー！もうランチタイム終わってるよ！」
とっくに終了の時刻は過ぎていたのだ。それほど話し込んだわけでもないのに。今から走ってももう授業は始まっているだろう。だからこそ走らなければならなかった。
今日は散々だった。授業でボーっとするわ授業に完全遅刻するわ。母がこれを聞いたらなんて言うだろう…怒鳴りつけられないといいけど。そもそも母はそんな怖い人ではないが。
結局私は母からのとばっちりを受けずに済んだ。先生が話さなかっただけかもしれないが。
今日はダドリーの誕生日だった。ハリーの訪問を心待ちにしていて夜もちゃんと寝つけたか未だに分からないのだが、わくわくしていて早朝には目がパッチリ開いていたことだけは間違いなかった。
うずうずして早く来ないかなぁとずっと待って1時間。2時間。3時間。母が朝食を作ってくれたのでいつもより急いで食べる。4時間。私はそろそろ待ちくたびれていた。ハリーはもしかして一緒に連れていかれたのでは？頭に不安がよぎったが、待った。
ついに、ドアホンの音が鳴った。
私は多分いつもよりは数倍速く玄関のドアをガチャッと開いて外に出た。ハリーが息を切らして立っていた。
「ごめん、遅れちゃって！実は…」
「え、何？とりあえず中に入ってくつろいでよ」
別に自宅の中で遊ぶつもりはなかったのだが、なんとなくその時のノリで中へと案内していた。あまりに待ちくたびれていたことから(後で判明したが私がただせっかちなだけでそれほど時間は経っていなかった)、私はハリーが言いかけていたことさえもスルーしていた。
「待って！僕、動物園に同行することになっちゃったんだ！だから、今日は無理なんだよ！」
息を荒げて言ったその言葉に凍り付いた。期待は一気にしぼんだ。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
