空への旅の第一歩 ページ25
ネビルはハーマイオニーの説教が終わった後こっそりまた寮を抜け出して回収してきた。私が来た時には半分泣きそうな顔になっていた。とりあえずネビルを男子寮まで送って、私も女子寮で床に着いた。
翌日、私は冒険をしたつもりになっていたハリーとロンとアークタルスに例の包みと昨日のことを関連付けて話した(アークタルスは例の包みについて協力してくれると言ってくれた)。
多分例の包みはあの隠し扉の先にあるのではという推測だったが、ハリーとロンのウキウキした気持ちを更に高めるに十分だった。
ハーマイオニーとは昨日の夜からずっと口をきかない約束になっていた。二人の頭からはそれさえ吹き飛びマルフォイへの仕返しだけしかないようだった。
…だが、私はハーマイオニーのことが気になって気になってどうしようもなかった。ハーマイオニーに私がいつも迷惑をかけていたせいかもしれない。彼女は初日私が寝坊したせいで一緒に最初の授業に遅刻してしまったし、些細な点でいつも彼女に不快感を及ぼさなかったはずがない。
うーむ、と一人頭を悩ませていると、隣で興奮した声が聞こえた。マクゴナガル先生がどうやらハリーのクィディッチ競技用箒を届けたらしかった。その証拠にマルフォイたちとまた言い争っていた。本当懲りない奴らだ。
「風花、行きましょう？」
アークタルスに連れられて大広間を出て寮への階段を上ろうとすると、ちょうどそこでハリーたちが言い争いをしていたのだった。
「あーもう、邪魔だよ君たち。どいて、通行人のめいわくだよ」
彼らを押しのけて先を急ぐ。背後からマルフォイの噛みついてくる声が聞こえたが完全に無視。黙ることを知るべきだろう。
ようやく一日の授業が終わり夕食を食べた後、私とアークタルスはいつも以上に早く、早く階段を駆け上がった。グリフィンドール塔の談話室を抜けて、男子寮の寝室へ向かう。四人だけで見ようとアークタルスが寝室を提供してくれ、ようやく包みを開けた。
「うわぁ…」
思わず感嘆の声が零れた。転がり出た箒はすらりとして艶があり、マホガニーの柄の先に長くまっすぐな小枝がすっきりまとめられ、金文字で「ニンバス2000」と刻印されている。箒のことをよく知らない人だって、絶対に素晴らしい箒だと思っただろう。
ハリーがクタクタで最初の練習から帰ってきても私たちはまだ起きていた。どうしても乗ってみたい思いに突き動かされたのだ。
苦笑交じりにハリーが承諾すると、私たちは順番に跨った。それだけで最高の気分だった。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
