自ら選んだ馬鹿な選択 ページ24
既に私は沢山の面倒事に首を突っ込んでいるのだと分かっていた。しかし、何かまた起こりそうな気がする。多分私は黙ってみていられないタイプなのだろう。私が彼らの前に姿を現すと、最初驚いた顔をした。
「風花？なんでここに…？」
「さっきまで本読んでて、君たちが行く先で何か起こりそうだったから。ほら、行こう？」
マルフォイは来ないだろう。むしろフィルチに私たちが来ることを知らせて捕まえようとしているだろう。でも、今はくっついていくしかない。言っても無駄だし、見つかる危険性は十分だけれど、同時に何かが見つかりそうな予感がするのだ。だから、食い止めるのは無意味なのだ。
途中ネビルを見つけたが、私たちは無視して先を急いだ。ごめんねネビル、後で拾いに行くね。
トロフィー室の鍵は確かに開いていた。やっぱりマルフォイたちは来ていない。
ロンは「きっと怖気づいたんだよ」と言うだけだった。ハリーが杖を出して辺りを見回す。私も一応杖を取り出しておく。
隣の部屋で物音がして、私たちはバッと振り向いた。耳を澄ませると…やはり。
「しっかり嗅ぐんだぞ…奥の隅の方で隠れているかもしれんからな」
瞬間、背筋が凍った。やっぱりフィルチだった。どんどん奴は近づいてくる。追いつかれる、気づかれてしまう！
…そう焦ったのが運の尽きだった。
どこかに足を取られ、大きく体勢を崩した私は鎧に倒れ込んだ。
ガラガラガッシャーン。
「逃げろ！」
一目散に私たちは逃げ出した。ビュンビュン風を切る。フィルチだってさすがに追いつきはしないだろう。それが分かった時には妖精の呪文の教室の前に立っていた。
「きっと…フィルチは巻いた…でも…きっとマルフォイが仕掛けたんだよ…」
私が息を何とか整えながら言うと、二人は項垂れた。まぁ仕方ないって、とポンポン頭を撫でてやるとたちまち立ち直ってくれたので助かった。早く戻らなければ…やっぱり何も得るものなんてなかったじゃないか。内心後悔していた。
が、しかし。このまま穏便に事が進むわけがなかった。
「生徒がベッドから抜け出した！妖精の呪文教室の廊下だ！」
ピーブズだ。私たちを見つけるが早いか、大声で叫んだのだ。
息も絶え絶えに辿り着いた先の鍵を開けてしばらく息を殺していると、そこに来たことも間違いだったと分かった。…三頭犬。何でここに…。下をちらっと見ると何か扉が見えた。
その先はお察しの通りだ。塔ではハーマイオニーからの説教を食らった。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
