シーカーと魔法使いの決闘 ページ23
やはりハリーはクィディッチの選手になったとのことだった。しかも、シーカー。母によればハリーのお父さんはチェイサーだったらしいから、やっぱり才能的なものだろう。
「まさか！…それなら君は百年ぶりの最年少寮代表選手だよ。」
「ハリー、おめでとう！」
「でも誰にも言うなよ…ウッドは秘密にしておきたいらしい」
ハリーがこしょこしょと私たちに耳打ちして、勿論承諾した。双子のウィーズリーもやってきてこそっと話しかけてきた。ロンのお兄さんたちのフレッドとジョージだ。
「僕たちも選手だ―――ビーター。こりゃ、今年最高のチームになるってウッドが言ってたのも頷けるな」
それから私の方を向くと、双子はニコッと笑った。
「君、風花だよね？ロンから聞いてる。君もクィディッチの選手かい？」
「…違います。私は別に飛行がそんなに上手くないし、入る気もないです」
敬語の私にまた双子はニコッと笑いながら「別に敬語じゃなくていいよ。ロンが君も飛行が上手かったって言ってたからさ。気が向いたら来てよ」と言った。一応笑い返しておくと、なぜか赤面しながらその場を去っていった。なんだったんだろう。
私が再び夕食を食べ始めると、今度はスリザリンカラーが目の端に見えた。
「やぁポッター、最後の食事かい？」
マルフォイだった。また懲りもなく連れの二人とつっかかってきたわけだ。またハリーとマルフォイが言い合いを始めたのだ。
「ちょっと、煩いよもう。マルフォイ、君はそんなにハリーが好きなの？」
「そうじゃない、上陰。今夜決闘をして、いがみ合いにも決着つけようと思ってたところさ」
来るつもりないくせに。しかしロンが口を挟んだことで決闘をすることになってしまった。ロン曰く魔法使いの決闘と言ってもハリーたちなら火花を散らす程度らしい。
後からハーマイオニーとアークタルスが来て、二人とも「絶対ダメ」と念を押した。アークタルスは言うだけ無駄だと思ったのか少し注意したくらいだったが、ハーマイオニーはずっと言い続けていた。正答だけど少し放っておいた方がいいと思う。
案の定二人は寝室を抜け出してきた。私は遅くまで本に読みふけっていたのでまだ談話室にいた。ハーマイオニーは二人を止めるために起きているらしい。その根性はすごかった。
「ちょっとハリー！」
「ハーマイオニー、今出てったら入れなくなっちゃうよ。私が行く」
追いかけようとするハーマイオニーを無理矢理談話室まで押し戻し、私は二人の後を追った。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
