「普通の」日常 ページ3
それからは大分学校生活が安定したように思う。ハリーがいるおかげで前よりはストレスたまらなくなったし、自分の全てを話すことができる友達とはいるだけでこんなにも気が楽になるのか。
ハリー自身も私と友達になったことで後悔はしていないようだったのでホッとした。居ていて疲れるような友達なんて嫌だろうし、私だってそう思われていたら落ち込む。酷い時にはショックで立ち直れなくなるかもしれない。
私が打ち明けたことでハリーも私を庇ってくれるようになった。それがとても嬉しくて、その度に心がほっこり温かくなるのだ。幼少期はアークタルスとも仲が良かったのだが、その後引っ越しして以来アークタルスには会っていない。そういえば彼はどうしているだろうか。
ふと浮かんだ疑問について試行錯誤していると、突如トントンと肩が叩かれた。
「ミス・上陰？どうしたのですかボーっとして？」
先生の声で急に現実に引き戻される。そうだ、今は授業中だったのだ。ハッとする私に教室は笑い声で包まれた。ハリーだけは心配そうな顔だった。これまで授業を怠ったことがなかったので、かなり個人的にショックだった。よし、今度からはばれないようにボーっと…あれ？違う？
「それにしても驚きだったよ、いつも勉強熱心な風花がボーっとするなんて。何か大変なことでもあったの？」
心配そうに顔を覗き込むハリーに、違うよと首を振った。むしろ今までのことを振り返って少々幸せに浸っていたので、尚も心配そうに様子を伺うハリーには話すべきではないだろう。
「そうだ、風花に言いたかったことがあるんだ。今度ダドリーの誕生日なんだけどさ…」
ダドリーと聞いて吐き気が催されるのを感じた。ハリーも嫌っているはずなのに、なぜか嬉々として話している。私は理由が分からず首を傾げた。
「ダーズリーおじさんが、ダドリーの誕生日には動物園に行くって宣言してたんだ。僕はいつも置いてけぼりでフィッグばあさんっていう人の家に預けられるんだけど、それがまた嫌で」
フィッグばあさんとは、近所の変わり者のお婆さんのことだ。私が挨拶に行ったとき、家の中からはキャベツの匂いがつんと鼻を突き、まるでキャベツ畑のようだったことを覚えている。
ハリーはそれどころか、今まで飼った猫の写真を無理矢理見せるそうだ。私は猫が嫌いだったので、そんな事されたらたまらないと心底思った。見せられる前に一目散に家を飛び出すだろう。
「だから、風花が…遊びに来てくれたらって…」
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
