ロックケーキと現実のかたさ ページ20
ハグリッドの用意してくれたロックケーキはとても固かった。む、と苦い顔をハグリッドに見られないように隠す。せっかく出してくれたのだから、顔をしかめるのは無礼というものだ。
…でも、今度一緒にハグリッドとケーキを作った方がよさそうだ。
しばらくロンとハグリッドが話し込んでいると、ハリーは私の肩をちょいちょいっとつついて、一枚の紙切れを見つけた。日刊予言者新聞の切り抜きだ。
“グリンゴッツ侵入さる
七月三十一日に起きたグリンゴッツ侵入事件については、知られざる闇の魔法使い、または魔女の仕業とされているが、捜査は依然として続いている。
グリンゴッツの子鬼たちは、今日になって、何も盗られたものはなかったと主張した。荒らされた金庫は、実は侵入されたその日に、既に空になっていた。
「そこの何が入っていたかについては申し上げられません。詮索しない方が皆さんの身のためです」をいと、今日午後、グリンゴッツの報道官は述べた。”
汽車の中でグリンゴッツ強盗事件について、確かロンが話していたんじゃないだろうか。日付は言ってなかった。しかも、七月三十一日は…ハリーの誕生日。私が学用品を買いにダイアゴン横町まで行った日だ。でも、何を？空にされていたのなら、犯人が狙っていたものは今どこに？
ハリーは頭の中でピンときたものがあったのか、何やらハグリッドに言っていたがまるで耳に入っていなかった。疑問が次々と浮上し、シャボン玉になって弾けた。
グリフィンドール塔に帰り、ハリーから何がどうなっているのか状況説明してもらった。
まず、ハリーはハグリッドと一緒にグリンゴッツにお金を取りに行ったとき、別の何かも一緒に取りに行った。ハグリッド曰く、ホグワーツの仕事らしかった。
金庫の中には薄汚れた小さい包みが入っていた。結局どういったものなのかはハリーも分からない。
その何かを金庫から取り出して金庫が空になったのは勿論その日。偶然同じときに何者かがグリンゴッツに侵入したのに、何者かが狙った金庫は空になってた。
「…つまり、ハグリッドが取りに行ったものは犯人が狙っていたものと同じだと思うんだ」
ハリーの説明を聞いた後、なるほどねと思った。確かに辻褄は合う。
「さらに、ハグリッドはホグワーツの仕事って言ってた。だから、多分ホグワーツのどこかにあの小さな包みが隠されてるんじゃないかな」
謎解きのような気分でいるが、面倒事に巻き込まれてしまったことも同時に悟った。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
