再発見、再構築、新事実 ページ19
「…で、どうだったの？スネイプに怒られたんでしょ？」
ハリーたちがちゃんと待っててくれたことに純粋に驚いた。彼らはなんて真面目ちゃんなんだろう。―――私は何度も、過去に置いて行かれたのに。
心の小さな呟きは押し込め、とりあえず状況説明。
私はあの後、父に「父さん」と呼んだことで怒られた。授業中に行ってはならないルールとして定められていたからだ。しかし同時に、なぜそこまで起こるのかと疑問も直接伝えた。父曰く、その後大変になるだろうからだ。何が大変なのか幼い私には分かり兼ねたが、表情が真剣だったので口を噤むしかなかった。
私が現在上陰姓を名乗っていることには二つの理由がある。
母とともに挨拶に回っていた時、母はダーズリー夫人の顔を見て「父のことが嫌いな連中だ」と直感したらしい。私も詳しくは知らないが、父は学生時代仲が良かったリリーさんとペチュニアさん…今のダーズリー夫人を仲違いさせる大きな原因となってしまったらしかった。
つまり、スネイプの姓を知られると面倒なことになる、というわけ。
学校で上陰姓を名乗るのは単に“スネイプ教授”と混合しちゃって訳分からなくなるのを防ぐため。それ以外の理由は何もなかったはずなのだが…まさか深い理由があるなんて。
どういった理由かは今はまだ推測すらできないけど、時が経ったら父さんに直接聞いてみることにしよう。母さんにも聞いてみよう。
一人納得していると、ロンの声で現実に引き戻された。
「そもそも風花の父さんがスネイプだなんて…なんか、ごめん。僕たちかなりその…君の父さんのこと…悪く言っちゃってて…」
「別に気にしてないよ。私もあの接し方はどうかと思うし。むしろこっちの方が申し訳ないよ」
本心だった。父に先ほど怒られたが、父さん呼びさえしなければもっと言い返していたに違いない。私の表情を見て、ハリーたちはホッとしたようだった。
私たちは現在ハグリッドの小屋に向かっていた。ハリーがハグリッドに誘われたらしい。確かに授業前にヘドウィグを飛ばせていた。アークタルスには先に自室に戻っておくように伝えていたので問題ない。
小屋の中は一部屋しかなかった。大きなベッドにはパッチワーク・キルトのカバー。大きなソファには私たち三人が座れそうだ。いや、二人だろうか。焚火にかけられた銅のヤカンはお湯が入っているのだろう。かなり変わった家だ。
「くつろいでくれや」
ハグリッドはそう言うけど、しばらく体が固まっていた。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
