ニッコリ笑顔は怒っている証拠 ページ18
ニッコリと笑う父の表情からは、何か恐ろしいものが見て取れた。座る際にコッソリ耳打ち。
「後で教室に残りなさい」
…これは、終わったな。私の人生が。
「さてミス・上陰、君には阻止した分答えてもらわねばならん。モンクスフードとウルフスベーンの違いはなんだね？…こら、座りなさい」
ハーマイオニーはついに椅子から立ち上がり、目いっぱい手を伸ばしていたようだった。しゅんとしながら座るハーマイオニーに心の中でごめんねと謝った。ここで私が答えられなければ寿命は縮まるに違いないので応えることにする。まぁ、遅いか早いかだけなのだが…。
「二つの植物に違いはない。別名アコナイトという同植物だからで、トリカブトのこと。ちなみに、アスフォデルとニガヨモギを合わせると強力な眠り薬となり、生ける屍の水薬とも言われます。ベゾアール石は山羊の胃から取り出す石でたいていの薬に対する解毒剤効果を発揮します。みんな、これノートに取っとかないと私みたいに殺されちゃうから気を付け」
て、と言い終わる前に恐ろしい視線を感じたので慌てて座るに至った。父を怒らせると恐ろしい。既に私はこの先の未来で生きているか定かではないのだが。
また、私が言いのけたにもかかわらず理不尽にも父は点を引いた。
その後の調合はおできを治す簡単な薬だった。
「アークタルス、一緒にやろう」
良いですよ、と了承した彼は既に準備に取り掛かっていた。結構怒り気味の父に恐る恐る材料を分けてもらうと即退散。ああ怖い怖い。これ以上怒らせるようなことがないといいのだけど。
…という思いはネビルに見事に裏切られてしまったが。
「ひゃあああっ痛いっ痛いよっうわあああっ」
おでこが心配なマルフォイの完璧に茹でられた角ナメクジを見物していた時、ネビルがグリフィンドール生の誰かの大鍋を溶かして小さな塊にさせ、彼自身はぐっしょり薬を被ってしまったようでかなり痛そうな呻き声をあげていたのだ。
とりあえずエバネスコの一言で薬を消しておく。父曰く大鍋を火から降ろさないうちにヤマアラシの針を入れたとかなんとか。父はネビルと作業していた子に医務室へと言いつけた。
まもなく私の方に近づいてくると、父は今までにないニッコリ笑顔をこちらに向けた。
「風花、グリフィンドールはもう一点減点だ…勿論残るんだぞ」
その言葉の先は目に見えていた。目がお怖い。
結局授業は終わった後教室には私と父の二人が残っていた。ハリーたち待っててくれるかな。
再発見、再構築、新事実→←父さんとの再会は魔法薬学の授業にて
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
