ホグワーツまでの道のり ページ14
いよいよ列車が止まり、私とハーマイオニーは外に出た。暗がりの中の小さなプラットホームだ。辺りを見渡すとアークタルスは外に出ていた。ハリーたちは何をやっているのか、まだ出てこない。
「イッチ年生！イッチ年生はこっちだぞ！ハリー、元気か―――あとイッチ年生はいないか？足元に気を付けろよ…ついてこい！」
ハグリッドがハリーと言ったので、一年生が皆顔と言う顔を見た。険しくて狭い小道を黙々と歩く。
「ここを曲がったらホグワーツだぞ！」
うぉーっという声が一斉に沸き起こった。大きな湖に出た。向こう岸にそびえ立つホグワーツ城の窓の光が、チラチラと湖越しに映った。オレンジ色の暖かい光だ。
「…なんで君たちと乗らなきゃならんのだ」
「それはこっちのセリフだ」
ボートではマルフォイたちと嫌々乗った。一人多いので少し小舟が不安定に揺れた。しかし、私たちの背後でバシャっと音がして、振り返れば空の小舟が浮いていた。一部の生徒たちが落ちたことに誰も気づかなかったようで、彼らは必死に犬かきして小舟にまた乗った。勿論びしょ濡れだった。
コッソリ彼らに「インパービアス」と唱えておいた。とりあえずこれで風邪をひきはしないだろう。
一行が地下の船着き場に到着し、いよいよ城の門が開かれた。背の高い、厳格そうな魔女が立っていた。きっと逆らってはいけない人なんだろうと直感する。
「マクゴナガル教授、イッチ年生を連れてきました」
「ご苦労様でした、ハグリッド。ここからはわたくしが引き受けます。さぁ、ついていらっしゃい」
マクゴナガル先生は私たちを窮屈そうな空き教室に向かい入れた。不安そうな顔を互いに見合わせていると、マクゴナガル先生が説明を始めた。
説明を終えるとせかせかとマクゴナガル先生が去っていき、さあどうしたものかとざわめき始めた。少々不安になって、近くにいたアークタルスに話しかける。
「ねぇアークタルス、組み分けってどんなんだったっけ？」
「確か、組み分け帽子をかぶるだけでいいんですよ」
アークタルスの敬語を聞くといつも穏やかな気持ちになる。本人曰く幼き頃からの癖なのだそうだが、不思議と心が落ち着くとのだ。何か魔力でもあるのかとさえ思ってしまう。
やがてドアが開かれ、「ついてきなさい」のマクゴナガル先生の号令とともにぞろぞろと一行は歩き出した。みんなよりは多分足取りは軽かった。玄関ホールの二重扉の先は暖かい光に溢れていて素晴らしかった。天井はまるで夜空だ―――星が瞬いている。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
