いざこざに紛れて ページ13
それから、マルフォイが絡みついてきて、ハリーとロンが今にも殴り掛かりそうで…噛みつこうとしていたロンのねずみにアークタルスが妨害呪文をかけてくれた。面相事は起こさない方がいい。
「ほらほら〜、争い事は賢くないよ？やめよう？あと、君も出てってくれないかなー、さすがにあれはちょっと幼いよ」
火花を散らしていた中で割り込んだからか、ハリーもロンもむすっとしていた。勿論これにマルフォイが黙っていないはずがない。思い切り噛みついてきた。
「何だね君は。関係ない部外者が関わってくるのは賢明ではないことくらい知っているだろう？」
「何言っちゃってんのかな、ここにいる時点で迷惑こうむってるって言ってんだろ。いきなり割り込んできて何様のつもり？態度わきまえた方がいいよ。そういうところが幼いんだよ」
悔しそうにきつく唇をかむマルフォイの頬にピンク色が刺した。私は見事に嘲りながら、「用がないなら出てけ」と言い放った。ざまぁみろよ。
「もっとも、用もないくせに勝手に入ってきた方がおかしいと思いますよ」
アークタルスが追い打ちをかけ、連中は足早に逃げ去った。アークタルスはこれまでほとんど無口だったため、ハリーとロンは驚いていた。うむ、取っ組み合いに発展しなかったからまだいいはずだ。
しかし、騒ぎとまではいかなかったのだが、ハーマイオニーが顔を出していた。何をやったの、と言わずとも迷惑で機嫌が悪そうなのは見て取れた。いや、連中が押しかけてきたのが悪いだろ。
「もうすぐ着くからローブに着替えた方がいいわ。さっきの騒動何？まだ始まっていないのに問題起こすなんて！」
ロンがハーマイオニーに言い返そうとしたので、私はロンをなだめなくてはいけなかった。反論するだけ無駄だからだ。
納得いかないまま私たちはコンパートメントの中を掃除し始めた。ロンが暗い顔をしながら、丸フォイ家はヴォ…いや、例のあの人が消えて真っ先に善に寝返った一家らしいが、魔法をかけられたわけでなく元から闇側だっただろうと語った。あまり触れたくない話だった。
私は着替えするために廊下に出た。すると、ハーマイオニーが待ってくれていた。こっちよ、と手招きをして、ハーマイオニーは私を人が全くいないところに連れてきてくれた。
「あ…あの、ありがとう。さっきのはやむを得ず…」
「礼には及ばないわ。分かってはいたの。多分何者かが乱入してきたのよね、ごめんなさい」
彼女に笑みが浮かんだので、誤解が解けたんだと安心した。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
