9と4分の3番線からの出会いと再会 ページ11
9月1日。いよいよホグワーツに行く日がやってきた。そのはずだったのだが。
「風花！何やってるの！もう行かなきゃ特急に乗れなくなっちゃうでしょ！」
下から母の怒声が響いた。母が起こるなんてまずない。しかしその前代未聞のことが起きた原因は私の寝坊だった。11時発のホグワーツ特急。乗り遅れたら二度と行けなくなってしまうのだ。母が焦るのも頷ける。
寝坊したこともそうだが、私は昨夜用意を中途半端のまま終わらせていたことがむしろ大きく影響したのかもしれない。人一倍用意に時間のかかる私はこれらの理由からいくつ時間があっても足りないほどだった。
ようやっと用意を終わらせた頃には、既に午前10時を回っていた。
「早くトランクを持ってきて！風花も乗ってちょうだい、ほら急いで！」
朝食もろくに食べず、髪の毛も適当にしたまま車内に乗り込んだ。父はもうホグワーツに行ったそうだ。母がエンジンをかけ、車が駅に着くまでに髪の毛はある程度整えた。
駅に到着。車に乗せていたトランクを引っ掴んでホームまで走った。母と一緒に9と10番線の間の柵を走り去ると、そこには“9と4分の3番線ホグワーツ特急”と書かれた札が垂れ下がっている。
「それじゃ、行ってきまーす！」
私が乗り込むと同時に、列車は走り出した。
部屋はどこも満席だ。どうしよう、と廊下で立ち尽くしていると、突如誰かにぶつかった。
「あ、すみませ…！アークタルス！」
「え…？風花？久しぶり！」
なんと、幼馴染のアークタルスの再会だった。アークタルスとは幼き頃よく自宅で仲良く遊んでいた。引っ越してからは連絡も取り合っていなかったが、再会できるなんて。思いがけないサプライズに嬉しくなった。
アークタルスも部屋探ししているらしく、私たちは一緒に空いている席を探し始めた。最後尾の席で、私は見知った顔を見つけた。ハリーだ！赤毛の男の子と一緒にいる。
私が声をかけると、ハリーはパッと笑顔になって「入って入って」と私たちを招き入れてくれた。ちょうど私たち二人分席が空いていたので助かった。
私たちはそれぞれ自己紹介をする。赤毛の少年はロン・ウィーズリー。私たちは少し話しただけですぐに意気投合した。アークタルスもかなり友好的で、良き友達となれた。
ハリーが「僕、魔法界のこと全然知らないんだ」と話を切り出した。
彼は12時の車内販売の時も魔法界の菓子について知らなかったし(これは私もあまり知らなかった)、動く絵も知らなかった。食べ物を交換して食べるのは楽しかった。
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ヘルガ(プロフ) - 笹野紗空さん» お父さんに会うことは確実なんですけど、どうなるかはご想像に…wこれから更新行ってきます、コメありがとうございました！ (2014年8月18日 15時) (
レス) id: 8c120b56a9 (このIDを非表示/違反報告)
笹野紗空(プロフ) - この小説大好きです！第二夢主さんがお父さんに合ったらどうなるのやら…ｗ 更新おつかれさまです！がんばってください (2014年8月12日 10時) (レス) id: db97eba549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘルガ | 作成日時：2014年8月7日 12時
