前世は魔法使いだったんですが【HP×DC】

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前世のことは省いて、Geniusに話した。


｢じゃあ、本当に魔法使いなのか？｣

｢Yes.｣


さっきから何度もそう言っているのに、なかなか信じようとしない。


｢そんな非科学的なもの…｣



まぁ、マグルには到底理解できない世界だろう。



さっきも魔法を見せたのに。


マグルは、というか、日本人は考えが堅くて困る。




僕としては信じても信じなくてもどっちでもいいんだけれど。




とにかく。

僕が面倒に思っている間に結局Geniusは僕の言葉を信じることにしたらしい。



途中までは｢何かトリックが…｣とか言っていたけれど、さすがに目の前で何度も奇跡起こされちゃ信じないわけにもいかなくなってきたようだ。




今日はこのくらいで…というお開きのことばを伝えるとGeniusは今度会わせたい人がいるとか言い残して帰っていった。




いや、承諾してないけどな。




はぁ、最近ため息が止まらないよ。




会わせたい人って誰なんだよ。



どうでもいいけど。


僕の秘密は誰にも話さないって約束だけはちゃんと契らせた。




あ、どうせなら今度優作さんに会わせてもらおうかな。


僕、闇の男爵シリーズ好きなんだよね。



え？意外だって？


僕だって本くらい読むさ。
たとえマグルが書いたものでもね。

むしろあの時、新作発表会に行ったのは僕への誕生日プレゼントだった。
















まぁ、あれが最後の家族旅行にもなったわけだけれど。

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