前世は魔法使いだったんですが【HP×DC】

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『ねぇ！あなた1位よ！すごいじゃない』

壁に張り出された結果を指さして彼女が僕に笑いかける。

『当たり前だろう。僕なんだから。でも、グリフィンドールの秀才との差はほとんどないからね。いつ追いつかれてもおかしくない』

僕の下に名前がある秀才は我が寮であるレイブンクローでも十二分にやっていけたであろうことは容易に想像できた。

『あら、そうかしら？いつだってあなたが1番よ！』

『そういう君こそどうだったんだい？』

『私は17位！あなたには到底届きそうにないわ』

少し眉を下げた彼女が僕に向かって言った。

『分からないよ。君は努力家だから、いつか僕なんか置いて行ってしまうかもな』


急にあたりが暗くなった。
ついさっきまで大広間にいたはずなのに。


焦げと鉄の臭いが僕の鼻腔を刺激した。
足元は瓦礫が積み重なっていて、足の踏み場もない。
ここは、、、。

目の前に彼女が立っていて、僕に冷めた視線を向ける。

彼女のこんな目は見たことがないのに。




















『置いて逝ったのはあなたの方よ、ウォルター』















ハッと目を覚ました。


どうして、なんで、わからない。


懐かしい夢を見た。


あれはO.W.L試験の時だ。

僕の結果は10項目すべてO(優)だった。

グリフィンドールの秀才は一つだけE(良)だったらしかった。



あぁ、そんなことはどうでもいい。


久しぶりに前の名前を呼ばれた。





夢の中で僕と話していた彼女は、、。


僕の愛しいあの人は。





愛して、いたんだ。本当に。

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