４・これからよろしくね ページ5
「おいこらアルバス！隕石から子供が出て来たとはどういう事だ！マクゴナガルから聞いたぞ！
隠匿したな！この儂に隠し立てするつもりか！許さん！何処だ！その子供を出せ！」
『うわわわわーっ！ヨーロッパ産なまはげだーっ!!』
「ニコラス、その子供がアンタに驚いて隠れちゃったよ」
「そこかーーーッ!!」
バサーッ
『きゃああああ!!』
「Mｒ.フラメル！お待ちなさい…あぁ、遅かった…」
「主人がすみません。あなた、あんまり怖がらせちゃお話が聞けませんよ」
「話など聞く必要あるか！血とか髪とか肌とか差し出せば済む！こっちに来い！」
『わーッ！わーッ！人殺しー!!マッドサイエンティストー!!』
「ぬっ!?何を言っているかさっぱり分からんが、今儂を愚弄したなっ」
『わあああ何で分かるのおおお』
「いい加減にしなさい！Mｒ.フラメル！貴方から血を搾り取りますよッ」
「ぐぬぬ…ポンフリーめが…」
『はー…もう何よあの怖い人ぉ…』
「貴女が星の子ですね？」
『ほ、星の子…？って何??』
「ペレネル…その子は言葉が通じんらしい。こちらの言葉は理解しておるようじゃが」
「あら…そうなのですか。ならば尚更、我が家に来ませんか？」
『…おばさんの？』
「この子の事情を秘匿する上で、満足な衣食住と教育を与える事が出来る場所…となると限られますでしょう？」
「うちには同じ年頃のアイザックもおりますし」
「勿論主人に無茶はさせません」
「ね？どうかしら」
『…本当はダンブルドア先生とかマクゴナガル先生とか知ってる人が良いんだけど…』
『………うん。そうする』
「まぁ、良かった！私はペレネル・フラメル」
『え、フラメルって賢者の石の…』
「アイザック、こちらにいらっしゃい……この子がアイザック・トルーマン」
「苗字は違うけど私達の可愛い息子よ」
『え、え、さっきあたしをなまはげ爺に売った奴…』
「そしてこの人が私の主人、ニコラス・フラメル。激しいけれど根は優しい人よ」
「仕方が無いから置いてやる」
『え、え、え、なまはげ爺…』
『……あたし…選択を間違えたんじゃあ…』
「今から頭抱えてたら世話無いね」
『なっ…なんだとう！』
「よろしく」
『…………うん。よろしく』
「…今僕の真似したの？ひっどい発音」
『しょ！しょーがないでしょ！』
「いいよ。今はね。これから覚えていこう。今日から此処が君の世界なんだから」
『……！』
(きみのて、ぎゅってにぎったの)
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作者名：うすしお | 作成日時：2019年10月8日 9時
