３・はじめましてだね ページ4
『こっ…ここどこー!?』
「驚いておるようじゃな」
『えっえっお爺さん誰!?』
「儂はアルバス・ダンブルドアという」
『えっダンブルドアって……ハリーポッターの！校長先生！』
「此処はホグワーツ魔法魔術学校じゃ」
『ま…まっさかぁ！そんな…ねぇ？ありえる？そんなこと…ドッキリかなんか…』
「………言葉は通じておるかな？」
『…ホントだ！あたしいつの間にねいてぃぶに!!』
『…いや、いくらねいてぃぶでも日本語には聞こえないはず…』
「アイザック、彼女の言葉は分かるかい？」
『………っえ？』
「ううん。さっぱり」
『え、うそ、じゃあ今迄の全部会話になってなかったってこと?!』
「そりゃ困ったのう…」
『良かったような… 良くないような…いやどちらにせよ恥ずかしい！恥ずかしいやつだぞ！』
「文字は書けるかな？」
『……日本語が読めるなんて都合の良いことは…』
『――あれ？』
「…？」
「どうかしたかな？」
『ど…どうしよう』
『あたし……あたしの…名前…』
『名前…忘れちゃった……』
「……林檎って書いてごらん」
「ほう」
『え…？り、りんご…？えっと…えっと…』
Apple
「む…書き慣れておらんようじゃな」
「これで星単位の異文化人じゃないって分かった。
まぁ、もう少し実験回数を重ねない限り確かな事は言えないけど」
「ついでに僕らが英語を使うヨーロッパ人だって事は理解してるみたいだね」
『何こいつ…名探偵かよ』
「成程のう。賢い子じゃ」
「くしゃくしゃになる」
「ほっほ。すまんのう」
(いせかいじん、だったりしてね。)
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作者名：うすしお | 作成日時：2019年10月8日 9時
