【さばさば×れとろ】A ページ18
(夢主実況者設定)
(あろま視点)
ほら、僕ちゃんって律儀なところあるじゃない？
『今回もよろしくお願いいたします』
だから、柄にもなくニコニコなんか開いちゃって
『今回は竹林の村から進めていきたいと思います』
このやけに堅苦しい実況を見てるってわけ
この人はぴる太郎
今度ある企画で同じブースに立つから、せめて事前知識でもって思ったらこのザマ
会ったこともないし、今回が完全にはじめましてな訳だけど、今どきはこんな人もいるんだなぁ
VTuberなんかが出てきて、個性作りに躍起になってるのかと思えばそうでもないし
そのくせ、こんな懐かしいゲームしてるんだもん
｢めちゃくちゃやったなぁ〜、このゲーム｣
高校の時、あらかた色んなゲームをやり尽くしてしまった午後11時あたり
偶然発掘したこのゲームを、懐かしさからやり始めたんだよな
次の日の夕方までやってて、結局もう一泊泊まることになったんだっけか
FBは敵とエンカウントしてはすぐ死ぬし、えおえおは序盤で罠踏んですぐ死ぬし
24時間の時も何も変わってなかったっけな
攻略方法は人それぞれ
そして画面の向こうでこのゲームをプレイしている彼女は──
いらないアイテムを即座に判断し売る、必要なものだけを手元に残し、最良で最短なルートを進んでいく
『この敵は3マス離れたところからこの杖を──』
戦闘も無駄な動きひとつなく、いわば攻略実況ってやつなんだろう
『それでは次の階に進みましょう』
(どんな人かはわかったし、多分話すこともないだろう)
そう思い、ページを閉じようとした時のこと
次の階に主人公が進んだかと思えば
主人公の周りを大量のモンスターが囲んでいた
「モンスターハウスだ！」
思わぬイベントに手を止め画面を見つめる
『っ…！』
その時、彼女の口から漏れ出た歓喜が確かに聞こえた
『…モンスターハウスですね！』
淡々とした説明口調も忘れ、最短で最良、彼女のプレイスタイルを存分に生かしたショーが始まった
1ターン1ターンを的確に、弓と杖と巻物も駆使して、回復も忘れずに、もちろん無駄は0
きっとこの時の彼女と俺は同じような顔をしていたんだろうよ
『あっ…実況だって忘れてました』
敵を殲滅し終わった後の申し訳なさそうな声、結局最後まで見ちゃったじゃねーか
「こりゃとんだ変態さんだわ」
そう呟いて、次の動画をクリックした
.
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はっさく(プロフ) - 魅夢さん» 魅夢さん！ありがとうございます！もう終わらない気がしてきました！でもきちんと終わらせますので、更新はゆっくりお待ちください笑 (2020年2月16日 1時) (
レス) id: 85b98bbbbb (このIDを非表示/違反報告)
はっさく(プロフ) - せくやさん» せくやさん！素敵なコメントありがとうございます！私の拙い文章力で良ければ…！(笑)ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年2月16日 1時) (レス) id: 85b98bbbbb (このIDを非表示/違反報告)
魅夢(プロフ) - 【満艦飾とファンファーレ】すごく好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年2月14日 15時) (レス) id: 42b3633d53 (このIDを非表示/違反報告)
せくや - はっさくさんの作品、とても素敵で一気に読みました！素晴らしい表現力だと思います。私にも、分けてほしいぐらいです(笑) これからも、更新頑張ってください！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 585d871cb4 (このIDを非表示/違反報告)
はっさく(プロフ) - Naoさん» 笑ってる方ですかね？(笑)DM送らせて頂きました！ (2019年8月4日 20時) (レス) id: 85b98bbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっさく | 作成日時：2018年9月28日 1時
