【M.SSP】HORSEPLAY【短編集】

【雨の日の過ごし方】E ページ11

(夢主彼女設定)
(えおえおさんのペットのクロエちゃん出てきます)



私は今日、えおえおの家に遊びに来ている
久しぶりに2人一緒の休日
なのに…せっかくの休日なのに


外では雨がしとしとと降り続いている
今日の予定はもちろんキャンセル

そして、偏頭痛持ちの私は
その鈍い痛みに耐えかねていた


やることもなく、暇を持て余す


家に帰って
大人しく寝てるのが得策だろうけど
久しぶりの休日を無駄にしたくない


ソファーに深く座り
痛み止めの薬を流し込む


何より、えおえおと
少しでも長く一緒に居たかった



目の前ではえおえおが
ペットのクロエちゃんと遊んでいる
クロエちゃんは
スコティッシュフォールドの女の子で
私が彼が付き合って少し経ってから
この家にやってきた


やんちゃで可愛いのだけど
今は相手をしてあげられそうにない


えおえおは…とても楽しそうにしている
今日の予定がつぶれて
さっきまでしょぼくれていたけど


(ふふ、良かった)



優しい雨音と薬の副作用で
段々と目蓋が重くなってくる


ソファーに身を預け、静かに目を閉じる


「…大丈夫？」

低く優しい声に
目を閉じたまま返事をする


『ちょっとだけ眠るね』


「ん」


彼の気配が遠のく
それと同時に、私は眠気の波にのまれた






鳥のさえずりで目を覚ます
頭痛は治まり
部屋には西日が射し込んでいた

どれくらい眠っていたんだろう

立ち上がろうと身じろぎをしたら
ブランケットをかけられていることに気付く


視線を横に移せば
えおえおは、ソファーに座り
私と同じような体制で寝ていた


彼のこういう優しさに
私は惚れたんだっけな

(ありがとね、えおえお)



ブランケットを彼に掛け直す
その拍子に彼を起こしてしまった

『ごめんね、寝てていいよ』


彼は目をぱちぱちさせながら

「あたまいたいのなおった？」と

うまく回らない口で聞いてきた


私が『治ったよ』と言い終わる前に
彼に腕を引かれソファーに導かれる


彼はもたもたと私にブランケットを掛け
私を自分の方に抱き寄せると
満足そうな顔で笑った


「まだいたいでしょ？」


これはどうやら、惚れた方の負けらしい

『…ふふ、そうだね』


私はそう答え、彼の胸に頭を埋めた
彼の匂いがして、少し高い体温を感じて
再び微睡みの中に落ちていく








惨劇の後のように荒らされた部屋と
何食わぬ顔のクロエちゃんを
目の当たりにするのは

数時間後のお話



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クロエちゃんかわいい

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