手紙見せて ページ9
「早くせんか！！」
キッチンからバーノンおじさんの怒鳴り声がする。
『･･･ハリー行こ』
ハリーに視線を移しても相当嬉しかったのか手紙を見たまま固まっていた
「何をやっとるんだ。
手紙爆弾の検査でもしとるのか？」
自分のジョークでおじさんはケラケラ笑った
『ハァ』
溜息をついてハリーの手を引っ張った
それでもハリーは手紙を見つめたまま
そのままキッチンに歩いて行った二人
私はバーノンおじさんに請求書と絵葉書を渡して席に座った
ハリーは突っ立ったまま手紙を眺めてる
「マージが病気だよ。
腐りかけの貝を食ったらしい･･･」
とペチュニアおばさんに伝えたその時、ダドリーが突然叫んだ
「パパ！ねえ！ハリーが何か持ってるよ」
ハリーの手紙をひったくってバーノンおじさんに渡した
「それ、僕とAのだよ！」
「お前らに手紙なんぞ書くやつがいるか？」
バーノンおじさんはせせら笑い、片手でパラッと手紙を開いてチラリと目をやった
途端に、おじさん顔が交差点の信号のように赤から青に変わった
「ぺ、ぺ、ペチュニア！」
おじさんは喘ぎながら言った
ダドリーが手紙を見ようとしたが、バーノンおじさんは手が届かないように高々と掲げた
手紙を受け取り、目をやったペチュニアおばさんの顔色が変わり、口に手を添えた
「バーノン、どうしましょう･･･あなた！」
二人は顔を見合い、口をパクパクとしている
Aはハリーの肩を引き、抱き寄せ二人に警戒の意を見せていた
「僕、読みたいよ！！」
ダドリーが叫ぶ
それに負けず
「僕に読ませて。それ、僕のだよ」
ハリーも怒鳴った
「あっちへ行け！！
３人共だ」
「僕が見るんだ！！」
ダドリーがもう一度怒鳴る
「行けといったら行け！！」
そう言うとニュッと手を出してきた、それに反応したAはハリーの手を握り部屋から出て行った
数秒後にダドリーがドアから放り出された
ダドリーは自分の部屋に、私達は物置に行った
『ハリー？』
部屋に入るなり、布団に顔を押しつけたハリー
その頭を撫でて聞く
『どうしたの？』
「あれ僕の手紙だもん」
『うん』
「どうして読ましてくれないの？」
鼻を啜る音が途中で聞こえる
『･･･分からない』
サラリとハリーの髪に指を通して背を撫でる
『少し寝る？
疲れたでしょ』
「ん」
一言言い終わると寝息が聞こえてきた
手紙をどうして見せてくれなかったか、実は私も結構気になる。
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ROI - 間違えてますかね(..;)間違えてたらすみません。私映画ではなく本を頼りに話を進めております。映画と少し内容が違う所があるかと… (2018年3月30日 2時) (
レス) id: 28f134f02b (このIDを非表示/違反報告)
庵 - リリーはペチュの姉だったはずやない？ (2018年2月6日 0時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
クーロ - 名前変えました。また更新始めようと思います！！皆さんのコメントが私の力になってます(^O^) (2016年10月31日 17時) (レス) id: 4eaf9b6dd8 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 面白かったです。続きなるべく早めにお願いします。 (2016年10月30日 19時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 早く更新してください。楽しみで仕方ない。 (2016年10月26日 16時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ROI | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2016年6月4日 22時
