満月の光 ページ45
「ついでだけど、貴方の鼻泥がついてるわよ
気がついてた？」
鼻で笑って出て行くハーマイオニー、その背をロンは睨み付ける。
ハリーは窓に手を付けて外の様子を見ていた。
Aは本を鞄に入れ、ハリーの顔を見ていた。
二人が着替え終った頃に響き渡る声
「あと五分でホグワーツに到着します。
荷物は別に学校に届けますので、車内に置いていってください」
Aはその声を聞いても別に驚いていなかったが
ハリーとロンは焦り、お菓子をポケットに詰め込んだ。
『･･荷物は別に届けてくれるんじゃない？』
「いやお菓子は持っときたい」
ハリーがポケットに詰め込みながら答える。
ロンも首を上下に振る。
『ハァ』
Aは今日何度目かの溜息をついた。
通路に出るとAを見た人達は自然と道を開けた。
ハリーを守るべく、ハリーを背に隠してるAの目は不機嫌そのもので怖い･･･
ロンもハリーに手を繋がれてるので嫌々ながらも注目を受けながら外に出た。
外は寒い、ハリーは肩を縮こませていた。
Aはそんなハリーを心配し、肩を抱いてヨシヨシと頭を撫でる。
真っ暗な夜闇の中からユラユラとランプが飛んできた。
「イッチ年生！！イッチ年生はこっち！！
A、ハリー元気か？」
ハグリッドが生徒達の頭上から話しかけてきた。
ハリーは手を振り、Aはニコッとハグリッドに笑いかけた。
「さあ、ついてこいよ」
滑ったり、つまずいたりしながら、険しくて狭い小道を、皆はハグリッドに続いて降りていった、
右も左も真っ暗で、誰１人の声も聞こえない、そんな風に進んでいくと。
「みんなホグワーツがまもなく見えるぞ」
ハグリッドが振り返る。
次の角を曲がったとき
「うぉー！！」
一斉に声が湧き起こった。
ハリーもその内の１人で、Aはそんなハリーの顔を見て微笑んだ。
「四人ずつボートに乗って！！」
大きな黒い湖にゆっくりとやって来たボート
そのボートにハリーとロンがまず乗る。
Aはボーッとホグワーツ･･･ではなく満月を眺めていた。
「A早く！！」
ハリーの声に反応して、Aもボートに腰を下ろす。
続いて
「･･･」
ハーマイオニーがツンッとした顔でボートに腰を下ろした。
二人は嫌そうな顔をしたが、Aはずっと満月を見ていた。
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ROI - 間違えてますかね(..;)間違えてたらすみません。私映画ではなく本を頼りに話を進めております。映画と少し内容が違う所があるかと… (2018年3月30日 2時) (
レス) id: 28f134f02b (このIDを非表示/違反報告)
庵 - リリーはペチュの姉だったはずやない？ (2018年2月6日 0時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
クーロ - 名前変えました。また更新始めようと思います！！皆さんのコメントが私の力になってます(^O^) (2016年10月31日 17時) (レス) id: 4eaf9b6dd8 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 面白かったです。続きなるべく早めにお願いします。 (2016年10月30日 19時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 早く更新してください。楽しみで仕方ない。 (2016年10月26日 16時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ROI | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2016年6月4日 22時
