七一三番金庫 ページ28
「次は七一三番金庫を頼む。
ところでもうちーっとゆっくり行けんのか？」
縋り付くような思いで、声を上げるハグリッド
しかし
「速度は一定となっております」
流石小鬼慈悲の心は全くなく、言い放った。
心なしかスピードが上がったトロッコが七一三番金庫につくのはすぐだった。
七一三番金庫の前に全員が立つ、そこはAやハリーの金庫とはまた違った。
鍵穴がないのだ。
「下がってください」
小鬼が前にでる。
『ッ！』
チクッとした痛みが右目に響く。
反射的にAは右目を閉じる。
横目にハリーを見るが、ハリーは目をキラキラさせ小鬼に見入っている。
『？』
直ぐに右目の痛みが引く。
もう一度扉に目を向けると、扉は丁度音も立てず溶けるように開いた所だった。
ハリーは小鬼に話しかけている、だがAは
この金庫の真ん中にある物を見て目を見開いていた。
『･･･』
ギュゥッと自然に右腕を掴む、今までにないくらい深紅に染まった瞳が光る。
右腕を何かが這いずるような感覚に目を細め、頭に危険信号が音を立てて鳴る。
右腕が勝手に前に動く、震えた指
それを止めようとする左腕
Aはパニックに陥り、満足に頭が働かなかった。
「A」
ハグリッドの声と体を包み込んだ腕
獣独特なハグリッドの服の匂い
「落ち着け」
目の上に被さった大きな手に安心する。
危険信号もやみ、右腕の感覚も消えた。
スッとハグリッドの手が離される、目の前の金庫にはもう何もない。
『･･･ごめんなさい』
「Aは何も悪くない」
ハリーは場の状況が分からず首を傾げ、小鬼は早くトロッコに乗れと急かした。
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ROI - 間違えてますかね(..;)間違えてたらすみません。私映画ではなく本を頼りに話を進めております。映画と少し内容が違う所があるかと… (2018年3月30日 2時) (
レス) id: 28f134f02b (このIDを非表示/違反報告)
庵 - リリーはペチュの姉だったはずやない？ (2018年2月6日 0時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
クーロ - 名前変えました。また更新始めようと思います！！皆さんのコメントが私の力になってます(^O^) (2016年10月31日 17時) (レス) id: 4eaf9b6dd8 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 面白かったです。続きなるべく早めにお願いします。 (2016年10月30日 19時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 早く更新してください。楽しみで仕方ない。 (2016年10月26日 16時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ROI | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2016年6月4日 22時
