海のかなた ページ14
荷物を少し乗せて車は発進した
相当長い時間･･急カーブ、走る走る
誰もバーノンおじさんに声をかける人はなかった
「振り払うんだ･･振り切るんだ」
おじさんはずっと一人言を呟いていた
一行は一日中飲まず食わずで走りに走った。
暗くなる頃にはダドリーが泣き喚いた・腹ぺこで、お気に入りのテレビ番組は5本見逃すし、こんなに長時間コンピューターゲームをしなかったのは初めてだろう
バーノンおじさんは、どこか大きな町外れの陰気くさいホテルの前で車を止めた
ダドリーは別、Aとハリーはツインで寝た
湿っぽくかび臭いベット
ハリーとAは一睡も出来なかった
翌朝
かび臭いコーンフレークと、缶詰の冷たいトマトをのせたトーストをとった。
丁度食べ終ったとき、ホテルの女主人がやって来た
「ごめんなさいまっし。
A・ポッター、ハリー・ポッターという人はいなさるかね？
今しがた、フロントにこれと同じもんがザッと１００ほど届いたがね」
女主人は皆が宛名を読めるように手紙をかざして見せた
コークワース州
レールヴューホテル
１７号室
A・ポッター ハリー・ポッター 様
ハリーは手紙を掴もうとしたが、バーノンおじさんが手を払いのけた
女主人は目を丸くした
「わしが引き取る」
バーノンおじさんは食堂から出て行った
「ねえ、家に帰った方が良いんじゃないかしら」
ペチュニアおばさんが恐る恐るそう言ったのはそれから数時間後だったが、車を走らせるバーノンおじさんには聞こえていない。
森の奥深くまで入り、おじさんは降りて首を振りまた車を走らせる。
あるときは畑の真ん中で、またある時は立体駐車場で
おじさんは同じ事を繰り返した
「パパ、気が変になっちゃたんじゃない？」
夕方近くになって、ダドリーがぐったりして母親に問いかけた。
バーノンおじさんは海岸近くで車を止めて、一人で車から出て姿を消していた
ポタポタと大粒の雨が降ってきた
「今日は月曜日だ」
戻ってきたバーノンおじさんは答えた
『！』
月曜日･･
明日ハリーの誕生日だ････
「！」
月曜日･･
明日Aの誕生日だ･･･
二人はほぼ同じ事を考えて反応した
「申し分のない場所を見つけたぞ。来るんだ。降りろ！！」
外はとても寒かった
バーノンおじさんは海のかなたに見えるなにやら大きな岩を指さした
借りた小舟に乗って岩に近づいた。
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ROI - 間違えてますかね(..;)間違えてたらすみません。私映画ではなく本を頼りに話を進めております。映画と少し内容が違う所があるかと… (2018年3月30日 2時) (
レス) id: 28f134f02b (このIDを非表示/違反報告)
庵 - リリーはペチュの姉だったはずやない？ (2018年2月6日 0時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
クーロ - 名前変えました。また更新始めようと思います！！皆さんのコメントが私の力になってます(^O^) (2016年10月31日 17時) (レス) id: 4eaf9b6dd8 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 面白かったです。続きなるべく早めにお願いします。 (2016年10月30日 19時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
0vp07346pj245f(プロフ) - 早く更新してください。楽しみで仕方ない。 (2016年10月26日 16時) (レス) id: bbd1cd5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ROI | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2016年6月4日 22時
